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ドリトル先生と幸せになる犬
第十二幕その十一
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「それも自業自得ね」
「因果応報だね」
「あまりにも浅ましく醜い心で」
「そして行いもそうだからね」
「そうなるのよね」
「全ての行いには返ってくるね」
「いい行いにはいいものが」
 そしてです。
「悪い行いには悪いものがね」
「全部返って来るよ」
「そうよね」
「だからだよ」
「その人達はもうすぐ餓鬼道に落ちるのね」
「お酒に溺れていってね」
「そうなのね、しかし」
 ここで、です。サラはこうも言いました。
「今回のことは出来るだけなかったらいいわね」
「飼育放棄も育児放棄もね」
「そうね。それでこの子ね」
 サラは自分のスマートフォンを出してふわりの動画を観ました、ふわりはその動画の中では奇麗な犬用のドレスとリボンで飾られていて。
 そしておすわりやお手をしています、それを見て言いました。
「可愛いうえにね」
「頭もいいね」
「それで性格がいいっていうのもね」 
 ふわりの黒いきらきらした目も見ました。
「わかるわ」
「そうだね」
「こんないい娘を捨てるなんてね」
「そもそもペットは最後まで一緒であるべきでね」
「碌でもない人達よ」
 こう言うのでした。
「本当にね」
「それがわかるね」
「ええ、そしてね」
 今度はお顔を見せないですがふわりと一緒にいるご家族について言いました、お顔以外のところは見えているので。
「今のご家族はとてもいい人達ね」
「そのこともわかるね」
「ええ」
 その通りだと答えました。
「私にもね」
「この娘に相応しいね」
「いい人達だね」
「そう思うわ、この娘は自分に相応しい幸せを手に入れたのね」
「結果としてそうだね」
「酷い目にも遭ったけれど」 
 飼育放棄、そして保健所に捨てられてです。
「今は違うわね」
「この通りにね」
「幸せになったわね」
「そうだよ」
 まさにとです、先生も頷きました。
「見ての通りにね」
「何よりよ。じゃあこの娘をこれからもね」
「観ていくね」
「動画でね」 
 それでというのです。
「そしてインスタグラムにも載ってるのよね」
「そうだよ」
「そっちも観るわね」
「そうして楽しんでくれるね」
「そうするわ。観ていてもわかるから」
 まさにというのです。
「本当にね」
「ふわりが物凄く幸せだってだね」
「ええ、幸せな子を観ると」
「自分も幸せになるね」
「そうなるわ」
 実際にというのです。
「だからね」
「これからも」
「ふわりは幸せになっていくよ」
 サラに笑顔でお話しました。
「今も充分幸せだけれど」
「その今以上になのね」
「そうなるよ、だからね」 
「私達はこの娘を観ていけばいいわね」
「そうだよ、僕達も幸せになれるから」
 その幸せなふわ
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