暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga34三界の戦宴〜Crisis〜
[6/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
は“グングニル”や“グラム”の同種を思わせる神器、クリスタル状の剣身を持つ剣を持っている。
「総督! あちらからは
氷山竜
(
シガオンケラハ
)
が出現します!」
氷の狂気という意味の名前を有する魔族魔獣属竜種の一種、漆黒の体と骸骨や氷の尖塔を体表面から生やした巨大な翼竜シガオンケラハが5頭と現れた。30m以上の体長を持ち、人類に対し特に敵意を持つ魔界中層の魔族だ。しかもその実力は竜種ということで下層や最下層の魔族に近い。面倒な連中が来てくれたものだ。
「902、903は即時離脱! 今のお前たちでは敵わない! ランドグリーズは空戦隊の離脱をサポートしつつ都市の防衛! プリムとソアラは私をサポートだ!」
「「了解です!」」「「了解!」」
ランドグリーズの隊長である雷撃系最強のプリムと、副隊長の騎兵ソアラを残し、他の“ヴァルキリー”と空戦隊は離脱させる。シガオンケラハであればギリギリにはなるが勝てる。しかしハロムエルは別だ。全盛期だった再誕戦争時の私ですら1対1でようやく拮抗できるような上位存在だ。それが8体など馬鹿げた冗談だ。
(シガオンケラハを利用しつつハロムエルの数を減らす。これしか私たちが生き残る術はな――)
そこまで考えたところで、それは起きた。鐘の音がまた響き、さらに新手が来たのかと絶望しそうになったが、空が燃え上がり、炎が魔法陣のような幾何学模様に変化したのを見て、「来てくれたか」と安堵した。
「プリム、ソアラ。援軍だ。巻き込まれる前に下がるぞ」
「「了解です!」」
その模様より降り注ぐ炎の雨がハロムエル6体に直撃すると、アレらは聞くに堪えない悲鳴を上げて墜落し始める。その光景を離れたところで見守っていると、「旦那様」と真後ろからそう声を掛けられた。
「「「っ!?」」」
全く気配が無かったためビクッとした私は勢いよく振り向き、同様に驚きつつも構えを取っているプリムとソアラが、私に声を掛けた女性を取り囲む。それを私は手を挙げることで制止し、私は「貴女も来てくれるとは思わなかったよ」と苦笑いを浮かべた。
「他人行儀は止してください旦那様」
「以前も話した通り、私はテスタメント時代の記憶が無く、貴女の主である魔界最下層支配権の6位ルリメリア、7位リルメリアの姉妹のことも忘れている。当然、貴女のこともだ、ヘネット」
水着姿の魔族魔人属人魚種マイムザラッハ一族であるヘネットに、以前伝えたことをもう一度伝える。“テスタメント”時代、私はどうやら魔界に行ったらしい。何故その時にアースガルドに寄れなかったのか覚えがないが、魔界で私は姉妹と出会い、幻想一属を支配できる“フォン・シュゼルヴァロード”のファミリーネームを貰い、さらに求婚されたとのこと。意味が解らん。とにかく、姉妹が支配す
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ