暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga34三界の戦宴〜Crisis〜
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暗部として暗殺仕事をしてきたが、ここまでの命の奪い合いは再誕戦争以来だ。

「902、903は私と共に空襲を行い、ランドグリーズ隊は流れ弾が都市に向かわないように防壁を担え」

アースガルドの魔術師には人造兵装の神器を配布してある。再誕戦争時の物だったり、この1年で私が作成した神器だったりと、天属・魔族の中級中位ならギリギリ通用するような物だが。そこにブーストを掛けてやれば、安全に対抗できることはこれまでの戦闘で確認している。

女神の保護(コード・フリーン)!」

上級の自己強化術式、力神の化身コード・マグニのバリエーションのフリーンを発動。自分以外の友軍にマグニを付加するというものだ。魔力や身体のみならず、対象の神秘も増大させることが出来るため、魔術師であれば絶大な効果を与える。しかし“魔力炉(システム)”を有していない人間には一切効果が無い。私のフリーンを受けた30名の部下たちが、銃器型神器を一斉に構える。

交戦(エンゲージ)!」

――銃軍嬉遊曲(ガンパレード・ディヴィルティメント)――

一斉に銃口より放たれる魔力砲や魔力弾。それらが地を駆けて激突している両勢力に次々と着弾していく。私たちの参戦にようやく気付いた連中は私たちを見上げ、それぞれの攻撃で反撃してきた。

「散開! 我が手に携えしは確かなる幻想!」

――軍神の戦禍(コード・チュール)――

創世結界“神々の宝庫ブレイザブリク”に保管されている神器群を展開、そして「ジャッジメント!」の号令の下に射出して、迫る攻撃を真っ向から迎撃していく。ガーデンベルグとの闘いで大多数を失ってしまったが、同盟世界の協力のおかげでそこそこ数を取り戻すことが出来た。
そこからは空戦の出来る天使や魔族と三つ巴の戦闘だ。時に天使と利用して魔族を討ち、魔族を盾にして天使もろとも殺す。“ヴァルキリー”からの支援もあって、本来は人間では勝てないとされている中級天使も、魔族を利用したことで快勝で終わった。が、しかしテレビゲームよろしく、雑魚戦の後にはボス戦が待っているものだ。

「総督! 鐘の音です! これはまさか・・・!」

902空戦隊長が焦りに染まる声でそう言った。日本の寺にある鐘のような重い音ではなく、教会など西洋の鐘のような高い音が3回ほど鳴り、空がカッと視界が潰されるほどの光量で光った。光が収まったのが判り、目を開けてみれば天属の新手が空を泳いでいた。

「ハロムエル・・・!」

全長数qはあろう体を有する純白の龍が6体。天属上級三隊智天使所属、神の夢の名を持つハロムエル。1つの頭部につき24の目を持つ双頭、体の両側面には青年の頭像が無数に並び、その目を光らせている。波打つ背びれの上には天使の輪ヘイロウが虹色に輝き、頭部付近に生える脚に
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