暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga34三界の戦宴〜Crisis〜
[4/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
天使と魔族の戦争に巻き込まれ、しかも両方から敵対されている。私が目覚める30年ほど前から始まったらしく、天界・魔界・人間界を巻き込んだこの戦乱のことを、当時の各界政府は三界大戦と称した。
「リコ」
『はい。フェンリルと相談した結果、ギンヌンガガブにはアルヴィト、ラーズグリーズの2隊を、お父様の供としてランドグリーズ隊を出撃させます。異論はありますか?』
「いや無い。ただ、どちらにも空戦部隊をいくつか投入させろ。実戦でさらに経験値を積ませたい」
『了解です。即座に出撃可能なのは演習の準備に入っている901、902、903空戦隊ですので、招集を掛けます』
「リナ。ヘイズヘイムの方は一刻を争う。すぐに出撃するから、ヴァルハラ中央中庭に転移門を用意しておいてくれ」
『うん、判った!』
“ノルニル”姉妹との通信を切り、戦闘モードになっているリオとミオに「行くぞ」と声をかけ、共に中央中庭を目指して駆け出す。U字階段室の吹き抜けを一気に降り、正面扉を蹴破る勢いで開く。宮殿を囲う城壁の正門と正面扉の間に広がる中央中庭。そこにクルックス率いるアルヴィト、氷月率いるラーズグリーズ、プリム率いるランドグリーズ隊と、空戦の出来る魔術師30人が整列しており、リオとミオがランドグリーズの隊列に加わった。
「総督。ランドグリーズ!」
「アルヴィト!」
「ラーズグリーズ!」
「901!」
「902!」
「903!」
「「「「「「いつでも出撃できます!」」」」」」
各隊の隊長の言葉に頷き、空戦隊で最も練度の高い901をギンヌンガガブへ投入し、902と903は私のサポートと万が一の避難誘導を担当してもらうことを伝え、リナリアに各世界へと通じる転移門を空に展開してもらう。飛翔術式を発動したままの転移の方が、転移直後のトラブルにも対応しやすい。
各隊長が部下に飛翔術式の発動を命じ、各人がふわりと体を浮かせて高度5mほどで再整列。私も瞬神の飛翔コード・ヘルモーズを発動。
『宮殿から見て右側がヘイズヘイム往き、左側がギンヌンガガブ往きになるから注意してね』
リナリアの言葉に頷き返し、私は「出撃!」と号令を掛け、それぞれの転移門に飛び込んだ。視界が真っ白に染まり、その白い空間を通る。視線の先に見えてきた門状の穴を通り過ぎればそこはもうヘイズヘイム。5q程度しか離れていない場所に在る城塞都市、その周囲に拡がる平原の上空に私たちは転移した。目下では天使と魔族が殺し合いをしているの肉眼で視認。
(また、命の奪い合いの世界に戻ってきたな・・・)
胸の内で何度目かになるか判らない愚痴を零した。この1年で殺し合いは数十回と行ってきた。天使を殺し、魔族を滅し続けてきた。はやて達の居る次元世界でも管理局の
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ