暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga34三界の戦宴〜Crisis〜
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張った。なるほど、じゃんけんで当番を決めているわけか。プリムの演算能力や身体のスペックは高いからな、何かしらの確勝法を持っているのだろう。
「そ、そうか。少しは加減もしてやってくれ」
「・・・判りました」
私と長く一緒に居られることに幸せを感じてくれているプリムを始めとした“ヴァルキリー”は、シエル達の遺体を霊廟に安置した翌日、無事に再起動と相成った。フェンリルは軍拡ということで“ヴァルキリー”の再起動に不安を抱いていたが、いま現在、上位次元世界はとある危機に陥っており、そのおかげで“ヴァルキリー”は1つの世界が有するには過剰戦力だと危険視されるばかりか、再起動を全力で望まれた。さらに言えば追加の“ヴァルキリー”開発すら提案されるほどだった。
(まぁ相手が相手だ。私が同盟世界の政治家なら、ヴァルキリーの戦力は有用と考えるだろうな)
プリムに見守られながら食事を続け、そして食後の紅茶を頂いていると、廊下とリビングを隔てるドアがノックされた。するとプリムは小さく「チッ」と舌打ち。チラリと見ると、あの子はスッと顔を逸らした。
「どうぞ」
「失礼します。おはようございます、お父様」
「失礼しまーす! おはよー! お父様!」
元気よく室内に入って来たのは双子の“ヴァルキリー”で、身長155p以下の通称少年組に属する姉リオ・ランドグリーズ・ヴァルキュリア、妹ミオ・ランドグリーズ・ヴァルキュリア。その2人に「おはよう。何の用かな?」と挨拶を返し、ここにやって来た理由を聞く。
「本日の秘書官を担当することになったんだ!」
「いつもいつもプリムが秘書も給仕もやるから、あたし達はずっと不満だったんです」
「はあ。そういうわけで、残念ながら私の給仕仕事は午前中だけとなりました。少しばかり調子に乗り過ぎたようです」
昼食や夕食はまた別の“ヴァルキリー”が給仕をしてくれるそうだ。今後しばらくは給仕も秘書も出来ないと嘆息しながら、プリムは食器を片付けて部屋を後にした。プリムを見送ったリオとミオから本日の私のスケジュールを聞く。
「お父様。午前はヴァルキリーと一緒にアグレッサーとして魔術部隊と演習です」
「午後は14時から予定16時までアースガルド軍総督として、三界大戦について同盟世界の各界防軍長との会議だよ」
「判った。アグレッサーにはどのヴァルキリーが選出される?」
「凶狩の紫炎ティーナ、凶狩の蒼水ナーティア率いるヒルド隊になります」
「演習を行うのはアースガルド魔術軍の901から903の空戦部隊、計30名だよ」
私が封印されている間に神秘は蘇り、魔術師が再び生まれることが多くなった上位次元世界。再誕戦争時には数の少なかった空戦の出来る魔術師も増えたが、しかしやはり当時の
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