048話 学園祭編 異変の兆候
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に蔓延る魘魅邪魅、禊ぎ祓うは我が鎮石……わたくし、全開でご奉仕いたします! 水天日光、ここに見参!」
タマモ……いや、真明『玉藻の前』の宝具、『水天日光天照八野鎮石』が発動し、シホを蝕んでいる呪詛を瞬く間に取り払っていく。
だが、
「馬鹿なッ!?我が鎮石を以てしても魂レベルでシホ様の悪魔の翼に呪詛が癒着していて無限に溢れてきております!!祓いきれません!!」
「なんだと!?…………くそ、あの悪魔か。最後のあがきだったか……そういえばこの翼を起こすのも指を鳴らすだけだったな。死に際に最大限のものを放ったのか!アヤメ! なんとか奴の魂は祓んのか!?」
「今もなおやっております!ですが呪詛の度合いが深すぎて……生前のわたくしならまだしもサーヴァントという制限が付く今のわたくしでは太刀打ちできません!!」
「なら封印は出来ないか!?」
「ッ!やってみます!!」
それでタマモは最大限の封印術式を展開していき、その呪詛はやや抵抗があったが、なんとか悪魔の翼の中に押し込める事に成功した。
なんとか呪詛が消え去って、その場で荒い息をしながらも、シホは……、
「あり、がと……なんとか楽になった……」
「シホ様〜……申し訳ございません。力及ばず……」
「大丈夫……私の方でもなんとか、対策考えてみる……一緒に、頑張ろう……」
「はい〜……わたくしも誠心誠意努力いたします……」
なんとかこの場を切り抜けたシホ達であったが、エヴァの背後でチャチャゼロがカタカタと口を震わせながらも、
「(ケケケ……マタ爆弾ガ増エチマッタナ……マジデシホノ奴、不幸度合イニ関シテハ御主人以上ジャネーカ……)」
二重人格に今回の祓いきれない呪詛、過去のあれこれ……不幸と呼ぶには言葉不足だろう。
シホはその場でうつ伏せにへたり込んでいて、疲労具合が凄まじい事になっているであろう。
もし、エヴァとタマモが駆けつけなければ呪詛によってどうにかなっていたかもしれない……。
実に恐ろしきはやはり呪いという精神に異常をきたす薬物だろう。
今後はシホはこれとも付き合っていくしかないという事実が今後どう作用するかは、まだわからない……。
こうしてまほら武闘会は閉幕してくのであった。
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