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吸血鬼になったエミヤ
048話 学園祭編 異変の兆候
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切ろうとしている。
その数瞬の間でシホはなんとか正気を取り戻して、

「すみません、ネギ先生……でも、大丈夫です!いきます!」
「え、あ……は、はい!!」

瞬間、二人の姿は舞台内だけでも一般人には感知できないほどの動きを披露していく。
拳と竹刀がかち合う音が響き合い、シホの異常に気付かなかった観客はただひたすらに二人の勝負を楽しんでいる。
しかし、魔法関係者や古菲などの格闘者達はただひたすらこの試合が早く終わってくれと願うばかりだった。
シホもいまだに背中の激痛が継続して続いていて、今にも背中の衣服がはじけ飛んである(・・)ものが出てきてしまいそうになるのを必死に幾つかの思考を割いて我慢する。
そして、もう限界が近いと悟ったシホは、

「ネギ、先生……すみません……次で、決めます」

ダメージを負っていないというのに苦しそうな表情でそう話すシホの事を心配するなという方がおかしいのにネギは今はそのシホの必死の気持ちを汲んで自身ももう少しで制御ができなくなって暴走状態になるかもしれないのを察したのか、奇しくも二人とも同時に最後の一撃を叩きこもうとした。

そしてネギは最大限に拳を光らせてシホへと吶喊し、シホは虎竹刀をまるで12もの太刀筋が襲うような剣技を見せて、ネギは一方的に十二もの竹刀の攻撃を同時に受けて、

『ね、ネギ選手……立ち上がりません!カウントを取ります!』

そして、

『カウント10!!シホ・E・シュバインオーグ選手の勝利です!!』

こうしてまほら武闘会の優勝者はシホに決まった。
見ていたエヴァはもうはらはらで喉が渇くほどであったし、最後の最後で戻ってきたタカミチもそのシホの異常にすぐに察するほどであった。

そしてシホはなんとかまだ保っている意識の中で授賞式で超に心配の言葉をかけてもらうが、それすらも今のシホには苦痛に感じてしまい、賞金の一千万を受け取ると、駆けてくるマスコミも目を疑う程の動きでどこへと共なく消え去って……、













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「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーー!!!!!!」

どこともしれない人が立ち寄らない場所で我慢の限界だったのだろう、背中からメキメキと音を立てて悪魔の翼が顕現して激痛がシホを蝕んでいく。
そこに、

「シホっ!!」
「シホ様!!」

エヴァとタマモがすぐに駆けよってきて、

「た、まも……呪詛を、お願い……」
「わかっております!いざや顕現!
この世
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