40話
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は未だに分からないこのレース、大混戦は必須だ!!!皆よく考えて買ってくれ!」
「ガトー少佐。彼処で声を出して解説しているのは、ジョニー・ライデン少佐ではありませんか?」
「確かにそのようだな」
教壇の上に立ち、ホワイトボードに書かれたオッズ表を読み上げるライデン少佐。何をやっているんだ彼は?
「ガトーよ。貴公も買いに来たのか?」
後ろから声を掛けられたので振り向くと、そこにはデラーズ閣下が居られた。即座に敬礼する。
「お疲れ様です、デラーズ閣下。そして、買いに来たのか?とは、どう言うことでしょうか?」
「うん?貴公は知らなかったのか?これは、不動悠斗の恋人に誰がなるかを掛けるレースだ。名付けて、『恋のバトルロワイヤル!BETAの戦いでは味方だが、恋の戦いでは好敵手ライバル!昨日の友は今日の好敵手ライバルだ!』と、言う悠斗を掛けた女達の熱い戦いのレースだ」
これを説明された時、私は酷い目眩に襲われた。まさか、こんな事がメビウスの中で行われているとは思わなかったからである。
しかも、今の話を聞く限りデラーズ閣下は、前から知っていた様だ。
「デラーズ閣下。失礼な事をお聞きしますが、不動准将はご存知なのですか?」
私の聞きたかった事を、カリウスが代弁してくれる。もし、不動閣下が知っていて恋愛をしていたら、さぞ性根が腐っているとしか思えない。
「いや、あやつは知らん。これは、悠斗に内緒で行っておるからな。ただし、女性陣は一部を除いて本人の許可を貰ってある。また、悠斗と何か進展が有ったかどうかは、基本的には本人達の自己申告制になっている。それらを、オモイカネが総合的に判断してオッズが決められている。きちんと、プライバシーには配慮しているから大丈夫だぞ」
「は、はあ?そ、そうでしたか」
困惑するカリウス。奴の気持ちは私も激しく分かる。しかし、そんなことをやっていて大丈夫なのだろうか?もうすぐ明星作戦が近付いていると言うのに。
「デラーズ閣下。こんなことをしていて、大丈夫なのですか?もうすぐ地球でハイヴ攻略作戦が開始されると言うのに、我らがメビウスがこんな事をして、堕落していて良いのですか!!」
「ガトーよ。貴公が申す事は、確かに事実である。しかし、気張ってばかりでは兵は付いて来んよ。ましてや、娯楽の少ない軍ではこう言ったことで、ガス抜きをしてやるのも大事な事なのだ」
「ッ!」
確かに娯楽の少ない軍では、こう言った恋愛事で話したりすることは、珍しい事では無い。ましてや、地球の前線部隊では下ネタなんかで笑いを取ったりする者もいる
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