39話
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悠斗side
1999年2月11日
宇宙要塞ソロモン
祝勝会から一月が過ぎた。俺はソロモンにある執務室で書類と戦っている。まあ、毎日が戦いだな。
「不動准将。此方の書類は終わりました」
「分かった。ありがとうホシノ少佐」
ホシノ少佐に頼んでいた書類が終わったらしく、俺に渡してくれた。
ホシノ少佐から手渡された書類に目を通す。
チェンバロ作戦の推移を纏めた物だ。ハマーン事務総長に提出する物だ。手渡された書類に目を通す。不備などは見あたらない。
「ありがとうホシノ少佐。これでチェンバロ作戦の報告書は完成した。わざわざ、手伝ってくれてありがとう」
「いいえ。構いません。たいした事などしてませんから」
ホシノ少佐はこう言っているが、ホシノ少佐とオモイカネの能力は凄まじいものだ。たった半日もかからずに、チェンバロ作戦に関する全ての報告書を完成させてしまったのだからな。これで、ハマーン事務総長に最終報告書を提出できる。
「不動准将。コーヒーが入りました」
イルマ中尉が机にコーヒーを出す。
「ホシノ少佐もどうぞ」
同じく、ホシノ少佐にもコーヒーを出すイルマ中尉。
「ありがとうイルマ中尉」
「ありがとうございます」
そう言って、書類を机に置きコーヒーを飲む。
天然物の良い香りがする。
「ホシノ少佐。砂糖をどうぞ」
イルマ中尉がホシノ少佐に角砂糖入りの、小瓶を出す。
「ありがとうございます」
ホシノ少佐は、角砂糖をコーヒーに入れてスプーンでかき混ぜる。
そしてスプーンを取り出し、受け皿に置きコーヒーを飲む。イルマ中尉も同じくコーヒーを飲む。
「甘くて美味しいです」
「フフ。ホシノ少佐にはまだ、苦いのは早いですからね」
「はい。まだ駄目ですね」
「大丈夫。歳をとれば味覚が美味しいと感じる様になりますよ」
二人がコーヒーを飲みながら談笑する。端から見ていると仲の良い姉妹に見える。
(まあ、実際イルマ中尉には妹がいるからな)
イルマ中尉の家族は、父親がKIAになっていて、母親と妹さんの3人家族になっているんだったな。楽しそうに談笑する二人を横目で見つつ、机の上の書類の1つを手に取り、目を通す。
現在月に建設中のグラナダ基地と、D、O、M、E、の建設状況を纏めた報告書だ。
(ふむ。グラナダ基地は全体の30%まで工事が進んでいるか。たが、D、O、M
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