38話
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悠斗side
ジョニー・ライデン少佐とグレミー・トト中尉達が、女性達に連れていかれてしまったので、再び会場内を散策する。移動するたびに、いろんな人達から月攻略作戦の成果を誉める言葉や、作戦中に助けた礼を言われたりした。そのたびに、グラスに酒を注がれて飲むのが大変だったが、無下にする事も出来ないのでキチンと飲みました。
(ふう。感謝されるのは良いことなのだが、あまり飲まされるのもキツいな)
今日の祝勝会には、階級や年と言った堅苦しい縛りがないので、皆楽しそうに酒を飲んでいる。会場を見渡してみれば、肩を組酒を飲む者。楽しげに歌う者。戦禍を自慢する者等、多種多彩な祝勝会になっていた。
(皆、楽しそうで何よりだ。まあ、今日くらいは羽を伸ばしてもらわないとな。また明日からは、大変な日々が始まるのだから)
月を攻略したことにより、宇宙で取れる選択の幅が広がった事が、今回の作戦での一番の成果だ。
(月ハイヴ内で、G元素の確保は成功した事により、此を交渉の道具に使うもよし。技術転用して兵器にするもよしだからな。まあ、俺はG元素には興味が無いからどうでも良いからな)
ぶっちゃけ、ビーム兵器が有れば、余裕でBETAに勝てると言うことが、月攻略で証明された。 この、アドバンテージは非常に大きい。
実弾兵器で戦い続ける戦術機と違い、MSにはビーム兵器を搭載出来るから、地球上の戦線を一気に押し上げる事が出来るのだ。
(やはり、明星作戦終了後にはゲルググを配備するか。しかし、地球上のオリジナルハイヴをまだ攻略するつもりが無いから、少数に絞るか。悩むな〜)
頭を振り、雑念を払う。今は祝勝会なのだから今後の事を考えるより、祝勝会を楽しむのが先決だ。会場内を見渡すと、少し奥の方にホシノ・ルリ少佐が一人でボーッとしている姿を見つけたので、近づいて行く。
「やあ、ホシノ少佐。祝勝会を楽しんでいるかい?」
「ん?ああ、不動准将ですか。まあまあ、楽しんでいます」
ホシノ少佐の隣に移動する。彼女はまだ、お酒が飲めないのでジュースを飲んでいた。近くのテーブルから、ジュースのビンを取る。
「丁度グラスが、空になったようだね。オレンジジュースで良かったかな?」
「はい。大丈夫です。しかし、栓抜きが見当たりませんよ?」
「ああ、無くても問題ないよ。こうすれば良い」
ヒュン
ゴト
手刀でビンの頭の部分を切る。蓋が空いたのでホシノ少佐のグラスに、ジュースを注ぐ。
トクトクトク
グラスがオレンジジュース
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