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吸血鬼になったエミヤ
047話 学園祭編 楓との試合
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るで光が雷鳴のごとくじぐざぐに楓の分身本体構わずに迫っていく。
そして二人はそのまま交差して、

「…………」
「…………」

二人は無言。
シホは竹刀を振りぬいたまま停止し、楓は何かを仕掛けたかのように腕を上げたまま同じように固まっていて背中合わせに動かない。


『お互いに動かない! これは一体……ッ!?』

会場が少しの間、静寂に包まれたが、しばらくして、

「拙者の、負けでござる……」

見れば楓の服装は焦げたかのように黒くなっていて肌も何か所か少し痛々しく血が流れていて、特にお腹に受けたのだろう竹刀の傷がいまだに紫電が残っているのか斬られたかのように肌が露出していて青く痣になっていた。
気でガードしたのだろうが、それでも防げなかったのだろう……。

『長瀬選手、ギブアップ!シュバインオーグ選手の勝利です!長瀬選手はボロボロのようです!早く救護室に向かってください!』

朝倉の誘導で楓は舞台から去る際に、

「ネギ坊主の事、頼んだでござるよ?」
「任せて」
「しかし、世界は広いでござるな……シホ殿に手傷すら負わせられないとは。まだまだ修行が大事でござるな」
「そんな事はないわ。最後の一撃……少しだけ腕が痺れているから」

シホはそう言いながら腕を振っていた。

「そう言っていただけると戦った甲斐があるでござるよ。ではお互いにまだまだ精進でござるな」
「そうね」

シホも舞台を去ろうとする。
そして、ネギの方へと向き、

「待っていますよ、ネギ先生……」

そう言って舞台から降りていった。
そう言われたネギは逸る気持ちを抑えながらも、

「(シホさんが決勝へ駒を進めた……僕も、勝ってまたシホさんと戦いたい……でも)」

そこでネギはシホの先ほどのセリフを思い出した。



『もう決勝に進出したつもりではいけませんよ?ネギ先生には準決勝で刹那が待っているんですから』


そうだ。強くなるためには一歩一歩前進していくしかないんだ……どうしても刹那さんには勝たないと!という気持ちでネギは選手控室に行き、試合前の精神統一を開始した。










選手席に戻ってくると、もうこの場にいるのは残り少ない選手の観客であるエヴァとアルがシホを迎えていた。

「シホ、勝ったか。まぁシホの実力を鑑みればアル「クウネルです」……クウネルが負けてしまえば後は出来レースみたいなものだったからな」
「フフフ……そうは言いますが、ネギ君の成長は目覚ましいですよ、エヴァンジェリン」
「そーかもしれんが、あのぼーやではシホには勝てんだろ?まず刹那にも勝てるか分からん」
「それはわからないわ。ネギ先生にはとある並行世界の光景を見せてきたから」
「……
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