047話 学園祭編 楓との試合
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
う理由なんてなかったわけだし」
「だが、こうして舞台は整えられてしまったでござるな。なにやらシホ殿はネギ坊主に用がある感じでござるが……信用してもいいでござるか?」
「まぁそれなりには……」
「そうでござるか。あいわかった……拙者としてもシホ殿という強者と戦えるのは素直に楽しみでござるからな」
それでお互いに笑みを浮かべるシホと楓。
『お互いにヒートしているようです!お二人は同じクラスの生徒ですので楽しみです!と言いますか、3−Aの関係者が多すぎじゃね!?という疑問を拭いきれません!とにかく準決勝第一試合、始めさせていただきます!』
朝倉の「Fight!!」という宣言とともに、すごい踏み込みとともにシホは楓に竹刀を叩きつけた。
一気に吹き飛ばされた楓は池へと沈んでいく。
「ふむ……手応えがないわね」
「いや……さすがの踏み込み、恐れ入るでござるな」
いつの間にか吹き飛ばされたと思っていた楓がシホの隣に立っていて身を震わせていた。ただし、4人いるが……。
『なんと! 吹き飛ばされたと思った長瀬選手、今噂の分身をしています!』
朝倉の声とともに二人は同時に姿を消して、見ればいつの間にか空へと飛んで四人の楓がシホに襲い掛かっていた。
そんなシホは冷静に四人に対処して攻撃を受けずに、しかしその瞳を光らせていた。
「密がある分身ね。ほぼ本体と同じくらいか」
「お褒め頂き光栄でござる。しかし攻めきれないのは些か辛いでござるな」
「そう。それじゃ私から行くわね?」
シホははなから分身には目もくれずに本体の楓へと斬りかかっていく。
楓はそれで目を見開きながら回避の行動を取るが、
「どうして本体が分かるでござるか……?」
「私の能力を教えていたっけ?解析魔術を使えば本体なんて簡単に特定できるわ」
「ずるいでござるなぁ……しかし、ただではやられんでござるよ!」
楓は空中で地面を蹴る歩法『虚空瞬動』を使い、四人同時に仕掛けて『朧十字』という技を仕掛けたが、錬鉄魔法で風を纏ったシホは無理やりに、しかし的確に高速の動きをして本体の楓を地面に叩きつけた。
そしてようやく地面へと着地したシホは、叩きつけた楓を見て、
「ほら。まだこんなものじゃないでしょ?楓」
「ふふふ……そう言われるともう少し粘ってみたいでござるな」
「そうこなくちゃ」
『先ほどまでの空中戦はすごかったです!ですが見る限りシュバインオーグ選手は一切息を切らしていません!長瀬選手も涼しい顔をしていますが、果たしてこの勝負どうなる!?』
楓はまだ負けたくない気持ちを前面に出して一瞬にして16分身をして、シホへと仕掛けていった。
しかし、シホは身体が紫電に光ると同時に……それはまさしく刹那の瞬間ともいえる一瞬で、ま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ