暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga33彼女たちの今〜Side Midchilda〜
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ゾンを解除させてください』

アインスからの提案を受け入れてユニゾン・アウト。そんで2人でシャマルに治癒魔法を掛ける。それでもシャマルの容態は一向に良くならへん。焦りだけが募る中、アインスが「やはりこれは・・・」と、何か知ってるようなことを口にした。

「おいアインス! お前はこの呪いみてぇなもんが何か知ってんのか!?」

「呪い・・・。ああ、まさしく呪いだ。あのイグアナのような生物、信じがたいことだがおそらくは――」

アインスがそこまで言いかけた時、どこからともなく教会で聞くような綺麗な鐘の音が響いてきた。空から光の柱が降ってきたかと思えば、そこからティラノと同じ真っ白な体、体の両側面に無数の人面像、2つの頭部を持つ、全長数qはあろう「龍・・・!?」が出現した。長大な胴に比べて小さな両前脚には、ルシル君の神器“グングニル”のような、クリスタルの剣身を持つ長剣が握られてる。

「ここで新手かよ!」

「いや! アレだけではないぞ! あちらの地面からも何かが来る!」

シグナムの視線の先、地面から氷の柱が勢いよく何十本と突き出してきて、その表面からイグアナと同じように真っ黒な体、骸骨や氷の尖塔を体表面から生やした、巨大な二足歩行の巨大な翼竜(こっちは西洋風や)が這い出てきた。そんでイグアナとティラノに加勢するかのように龍と竜も戦闘を開始。建物の破壊は一気に進み、さらに結界も容易く破壊されるほどの魔力流が発生。結界が消失して元の世界に戻っても4頭の巨大生物は暴れ続ける。

『あ、あんなの、どうやって止めればいいです・・・?』

『無理だぜ・・・』

「しかし、この災害級の戦闘をこのまま見過ごすわけにはいかへん!」

「そういうこった! 気合を入れろ、リイン、アギト!」

『は、はいです!』『お、おう!』

結界の再発動までの時間稼ぎとしてシグナムとヴィータが巨大生物たちに向かおうとした矢先、空で一際強烈な閃光が発生した。また新手か?と絶望する中、収まった閃光の中から現れたものを見て、私だけやなくてみんなが「え・・・?」と漏らした。
光の中から現れたのは人で、男性2人に女性1人。男性の1人は王政ローマ時代の男性が着てたようなトゥニカとトガを身に纏い、太陽の仮面を付けてる。女性はクロスホルタービキニ、腰にパレオを巻いた格好なんやけど腰から下はなんと魚で、人魚ってことが判る。澄んだ青色の長い髪は風に靡いてて、ホンマに綺麗や。
私たちが目を見張ったのは残りの男性の姿や。銀色の髪、黒衣を身に纏い、蒼く輝く菱翼10枚、剣翼12枚の翼を背負い、左手にはクリスタルの穂を2つ有する大槍を携えてる。

「うそやろ・・・? これは夢なんか?」

早鐘を打つ心臓、浅く速くなる呼吸に、自然と私は自分の胸に手を添えた。顔は見
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