暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga33彼女たちの今〜Side Midchilda〜
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アからバキバキ!とヒビ割れる音がして、そのヒビから雷撃が漏れ出た。さすがにもうアカンと判断して、割と広い公園へと射出する。そんでイグアナが自力で魔力スフィアを破壊するより早く、威力を最大限に発揮させるためにこちらから魔力スフィアを爆破した。
強烈な放電と魔力爆破に呑まれながらイグアナは公園の芝生の上に落下して、背中から激突した。仰向けからうつ伏せに戻ろうともがくイグアナに「旅の鏡!」を発動したシャマル。こうゆう巨大生物には転送魔法によるリンカーコア摘出が一番ええ手や。
“クラールヴィント”の転送鏡に手を突っ込んでイグアナのリンカーコアを探すシャマルやったけど・・・
「きゃうん!?」
「「『シャマル!?』」」
転送鏡からブワッと溢れ出た黒い靄を全身に受けたシャマルは、まるで感電したかのように硬直して、気を失ったのか墜落し始めた。すぐにザフィーラが助けに入ってくれたおかげでシャマルは助かった。そやけどザフィーラらしくない「様子がおかしい!」と切羽詰まった声を上げた。
「AHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH???」
「今度はなんや!?」
イグアナの叫びが空気を震わせると、頭蓋骨の目や口から黒い靄を発生させた。それが雷雲やと判るのに時間は掛からへんかった。紫色の稲光が雷雲の中で光り続けてる。
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA???」
今度はティラノが咆哮を上げた。シグナムとヴィータの攻撃をこれでもかと食らいながらもイグアナに向かって突進してくる様は恐怖以外の何物でもあらへん。雷雲を拡大してその姿を覆い隠そうとするイグアナへ、ティラノは大きく口を開いて純白の砲撃を発射。砲撃と雷雲が衝突すると、雷撃と閃光が拡散して周囲に破壊をもたらした。そっからは雷雲からの雷撃と砲撃の応酬や。互いに一歩も引かず、避けもせずに攻撃し続ける。
「我が主! シャマルに治癒魔法を!」
「う、うんっ!『シグナム、ヴィータ! 一時退却や! 巻き込まれる!』」
『『了解!』』
イグアナとティラノの攻撃は掠めるだけでも危険なもの。そやから悔しいけど今は離脱して、シャマルの治療を最優先や。シグナム達と合流して、外の武装隊に鎮圧が遅れることを伝え、私たちは少し離れたビルの屋上に降り立った。ここなら肉眼でイグアナとティラノの戦闘を確認できる。
――静かなる癒し――
屋上に横たえさせたシャマルの肌は、バグったテクスチャを貼られたような妙なものに変色してて、それが体を蝕んでるのかずっと苦痛に呻いてる。そんなシャマルを治すために治癒魔法を発動させるんやけど、全くと言っていいほどに効果が見られへん。
「なんでや!」
『主はやて。私も手伝いますので、いったんユニ
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