046話 学園祭編 幸せの権利
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抱かれて、
「大丈夫。今からでも幸せにはなれるって!」
「馬鹿か貴様!」
「うん。バカでもいいよ。でも、その権利はまだエヴァちゃんも持っているんだから」
「それは、シホにも同じことを言えるか……?」
「当然でしょ?」
「はい。きっとシホさんも……!」
「どうだろうな……」
アスナと刹那がそう自身を以て頷くが、エヴァは難しい顔になって、
「ここまで首を突っ込んだんだ。貴様等にはシホのある重要な事を話してやる。それを聞いた後でもそんな戯言を話せるかどうか、見ものだな」
「シホの事……?」
「それは……?」
「シホにはな…………―――――…………」
エヴァが二人に教えた内容はあまりにも残酷なものであった。
二人は言葉を失い、涙を流しながら嘔吐感に苛まれるほどの内容。
そんな二人の姿など目に入れずにエヴァはなお語る。
「いずれシホの運命は動き出す……それを貴様らは果たして心折れずに支えられるかな……?」
それはエヴァが二人に下す挑戦状のようなもの。
これを支えられなければシホの幸せを願うなど到底叶いもしない事だからだ。
それを黙って聞いていたチャチャゼロは、
「(御主人モ甘ェナ……。ソレヲ今教エチマッタラ後ノ愉悦ノ光景ガ半減スルゼ?)」
そういう思いに耽っていた。
もし、この内容をたとえば言峰綺礼やギルガメッシュが知ったら大笑いをして愉悦を感じていた事だろうか?
いま判明している事だけでも愉悦を感じるには十分ではあるのだが……。
◆◇―――――――――◇◆
エヴァ達と別れたネギとシホは、とある場所に向かっていた。
それはあまり人が集まっていないところ。
「シホさん? その、僕に会わせたい人って」
「よおよお、シホの姉さん。それってさっきの奴か?」
「まぁね。あ、いたわ」
シホが見つけた場所には寛いでいるアル……クウネル・サンダースの姿があった。
「おや……。シホと、それにネギ君」
「あなたは、クウネルさん」
「はい。あなたとはこうして話してみたかったんですよ。ですが、シホに破れてしまい私の計画も崩されてしまったわけですが……」
「計画って……」
ネギが少し身構える。
もしかしていけないことでもするのかという思いで。
しかし、アルは笑みを浮かべながらも、
「大丈夫です。悪い事など一切考えていませんから。それよりネギ君は私の能力を知りたいのではないですか?」
「ッ!はい、ほんの一瞬で煙にも隠されて見れませんでしたがなにか本のような能力なんですよね?」
「はい。私のパクティオーカードの能力は『特定人物の身体能力と外見的特徴の再生』です」
「ッ!?」
ネギはそれで驚愕の顔をする。
だ
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