046話 学園祭編 幸せの権利
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オーカードに夢見の魔法でも使えば見に行けると思うわ。それで、ネギ先生は見に行きますか?」
「はい!いきます!」
「わかりました。それでは私は私でエヴァとは契約していますので独自に行きますので遅れませんように。チャチャゼロも一緒に行く?」
「タノムゼ」
シホはそれでエヴァから教わってなんとか形にはなっていて使える夢見の魔法で幻想空間へとダイブしていった。
パクティオーカードを額につけたまま動かなくなったシホと一緒に行ったのであろうチャチャゼロを見て、
「兄貴!」
「僕達もいきましょう!」
「ええ!」
遅れてネギ、アスナ、カモミールの三人も幻想世界へとダイブした。
………………
そこではすでに戦場のような景色が映し出されていた。
別荘はもう爆撃にでもあったかのようにズタボロになっていて、あちこちで噴煙が上がっている。
そこでは特別な衣装で戦っている刹那がそれでもエヴァに圧倒されていた。
「選べ、剣か幸福か。剣を捨て、人間として生きるのも悪くはないぞ?」
「それは……!」
「選べんか?…………そうだな。それでは貴様はシホを見てどう思う?」
「どう、とは……?」
そこでなぜか自身の話になってシホは困惑の顔になる。
「なんでそこで私の話題を出すかなぁ……」
思わずつぶやくシホ。
しかし、ネギ達はそんなシホとは対照的に真剣な顔のままだった。
「ヒトとして生き、ヒトとして死んでいく運命だったシホは……その運命を無理やり捻じ曲げられた。吸血鬼となり果て永遠の時を生きる羽目になった。
シホはお前達に心を開いているように一見見えるだろう? しかし、私から見させてもらえばシホはある一定の距離感を貴様達と開けている。それはなぜか分かるか?」
「それは……」
「分からんか?ならば言わせてもらう。もうシホは普通に生きる道をとうに諦めているんだよ」
「そんな!!」
思わず刹那は叫ぶ。
人外でもやろうと思えば共存は出来る。
そう叫ぼうとして、
「貴様は知らんだろう。はるか昔から不死の者達は世界から蔑み怖れられ除け者にされてきた罪深い歴史を……」
そう話すエヴァ。
それに呼応してシホは独り言のように話す。
「…………そうね。私はもう諦めているのかもしれない」
「シホさん!?」
「シホ! ダメよ!そんなこと言わないで!」
「気遣ってくれてありがとう、二人とも。でもね……私はとうの昔に一回あの惨劇の中であらゆる凌辱をされて心を、身体を壊された……もう人間にも戻れない。だから……」
「そんなの関係ない!そりゃ辛い事もあったと思う。わたし達には到底共感も理解もできないと思う……それでも私は、シホとこれからも友達でいたい!」
「僕もです!」
「ア
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