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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
お嬢様登場!
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 がたたっ。
 1−1のクラスから大きな音が上がっている。

 なにかあったのかな、とトイレに行っていた俺は廊下から教室へはいる。
 ちょうどドアの直ぐ近くで清香がこけていたので起こして事情を聞くことにした。
 
 「おいおい、何事さ?」
 
 「あ、拓夢君おかえり。・・・っと、ありがと!」

 「おうただいま。・・・で、これはなんの騒ぎ?」

 「いやぁそれがね・・・」

 一夏が金髪ロールと話をしている。 
 俺が廊下に出るまで針のむしろ状態で、周りの視線を避け、俺に助けを求めていた男がだ。
 一夏、ようやくお前の能力が発揮され始めたか。

 本質的に、一夏もそうだが箒も。そして千冬さんにも言える事だが。
 基本その三人は人見知りな面がある。
 もっともその性質は三人とも違って、箒が完璧に会話できないだんまりタイプ、一夏が時間が必要な奥手タイプ、そして千冬さんが表面上は普通なよそおいタイプ。
 三人とも特殊な育ち方をしている為か、人と深く関わるには時間がかかる場合が多い。

 そんな一夏だが。
 コイツはモテる。
 そう、あれは俺が一夏と運動会の練習をしていたときだ、たしか小学5年生のころだったか?
 クラスの女子は色恋に興味を持ち始めて来たようで、一夏にちらちら熱い視線を送る子がいた。
 そんな中、一人の女子が一夏に声を掛けてきた。
 たしか名前は安藤さん。クラスでも可愛いと評判の女子だ、当然男子の人気も密かに高かった。

 『お、織斑くん!今日、遊んでくれないかな?大事なお話があるの!』

 と、そんな様な事を言っていたんだ。
 俺以外にも、グラウンドにはそこそこクラスの奴がいて、皆『おおー!』って感心してたな。
 よく勇気出して言ったな!みたいな空気だ。

 だが、そんな中アイツはとんでもない事を口にする。

 『おう、いいぜ。でも遊ぶんなら沢山いたほうがいいよな!なぁ皆で遊ぼうぜ!』

 俺はそれを聞いて思ったね。アホ一夏、犬に噛まれてしまえ!と。
 その時ざわついていたグラウンドは一気に静まり返った。
 え、こいつ何言ってんの?みたいな空気だ。

 折角勇気をだした安藤さんも、涙目。

 それでも空気が読めない男、一夏は続けた。

 『なんだよ皆、遊びたくないのか?・・・んー、じゃあ悪いけどまたこんどにしないかな』

 そして最後に、皆遊べる日のほうがいいだろ、そういった。

 もう安藤さん涙堪えきれずに駆け出して、一夏は女子の皆さまから痛い視線を浴びまくり、男子からは、あほな奴を見る目で見られるというしまつ。

 と、ここまでで終われば、ただ一夏が鈍感でアホな男というだけで終わる。
 だが、話はこれだけじゃ済まないのだ。

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