第三章
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で縄みたいに細長いわね」
「だから口縄なんだ」
「それが蛇が」
「ここは蛇みたいに曲がりくねった坂道だからそう呼ばれる様になったの」
口縄坂と、というのだ。
「その場所だから」
「蛇の妖怪も出るんだ」
「そういうことか」
「そうじゃないかしら、まあこれで難は去ったから」
清美はあらためてこう言った。
「だからね」
「じゃあ帰ろうか」
「今からな」
「そうしましょう」
清美の言葉にだった。
二人も頷いて一緒に帰った、曲がっている口縄坂を上っていってそうした。もう妖怪は出ず坂道は織田作之助が歩いていた頃の様に平和な状況に戻っていた。三人はそこを通ってそうしてそれぞれの家に帰ったのだった。
口縄坂の野槌 完
2021・9・28
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