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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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 年が明けてからも、お店のほうは順調だった。お弁当も定期的に注文をして下さる所も増えてきていた。

 今日はお店の定休日なので、私は、堤さんへの待ってくれていた工事代金を、支払いに行った。

「まだ、良かったのに、本当にもう大丈夫なの?」

「えぇ 年末も思っていたより、好評でしたし、売り上げも順調ですし、早く、お返ししないと落ち着かなくて」

「えらいな君は 若いのに あぁ そうだ 年末の 親方が喜んでくれたよ うまかったって 今度、お店に食べにいくって言っていたよ ありがとうね」

「いいえ こちらこそ いつも 気に掛けてくださって、ありがとうございます」と、お礼を言って事務所を出た。

 私は、バーガーショップのテラス席でお昼を食べていたんだけど、その時、道端から

「キヨ 早く 早く みんな行ってしまったよ」と、大きな声で叫んでいるのが聞こえた。道路のほうを見ると、髪の毛を赤茶に染めて、真っ赤なミニスカートの女の子が走って、そのバイクの男のほうに走って行くのが見えた。「ゴメン 店の女がトロいからさー」と言って、バイクに跨ったと思ったら、直ぐに走り去っていった。

 「キヨ」って、あの子、清音じゃぁ。髪の毛、赤茶だったけど、似ていた。私に。昔の面影もあったわ。でも、あの子、まさか、あんな恰好しないわよ。真面目で、おとなしい性格だったから。

 バイクが走り去ったほうを見たが、もう、信号を曲がって姿も見えなかった。お母さんと清音はどうしているんだろうかと、心が痛みながら、家に帰った。戻るとお父さんが

「美鈴 牡蠣が食べたいな」と言って来た。お父さんがそんなこと言うのは、珍しかった。

「えぇー どうやって、食べたいの?」

「そうだなぁ グラタンが良いな」

「うーん そうか じゃぁ お買い物に行こうよ 一緒に」と、言って、私は、着替えた。なぜか、ジーンのミニスカートを穿いた。寒いけど・・。

 表に出て、私はお父さんと腕を組んで歩いていると、前から大きな犬を連れた女の人がやってきた。

「ダイゴ 元気かい」と、お父さんはが手を広げると、その犬は喜んで尻尾を振りながら、お父さんに寄ってきた。お父さんも、その犬の頭を撫でていた。

「中道さん 今日は、若い女の人と仲良くデートですか?」と、その女の人が話しかけてきた。

「そうだよ 娘でね これから、買い物に行くんだよ」

「あら そうなの こんなきれいな娘さんがいらっしゃったんですか 初めまして、田中です お父さんは、ちょくちょくダイゴに骨を持ってきてくださるんですよ」と、挨拶された。

「前から お知り合いなの?」って別れた後、お父さんに聞くと

「うん 散歩の途中でな ダイゴが懐いてくれてな あの角の家だよ この辺の区長
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