第五章
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ってあげなきゃだめよ 美鈴ちゃんも、困ったことあったら、恥ずかしがらないで、ちゃんと蒼に言ってね しっかり、蒼の腕を掴んでいてよ」と、家を出る時も、お母さんはうるさいぐらい心配していた。
「さっき、呼ばれていたのは、何だったん 変なこと言われたのか?」
「うぅん あのね おトイレ済ませておきなさいって 外では、大変だからって そんなことまで、心配してくれた」
「そうか 美鈴のこと気に入っているみたいだね」
電車の中から混んでいた。美鈴もしっかりと参道を歩いている時も僕の腕に掴まっていた。
「昔、お父さんに連れられてきたんだけど、まだキツネのおせんべい売っているのね なつかしい」と、言っていたが、別に買うでもなく、境内に進んだ。
「お賽銭 奮発しちゃった」と、参拝終わって美鈴が言っていた。今の気持なんだろうなと僕は思っていた。
そして、家に戻ると、お母さんが待っていたかのように、美鈴を招き入れて、僕の小さい頃の話とか、男の子はつまらないとかグチを言っていた。美鈴もその度に相槌をうって大変だったと思う。
美鈴がそろそろ帰ると言って、着替えたが、帰り際にお母さんが
「私が、作ったんだけど、お父さんと食べて」と、ちらしずしを美鈴に持たせていた。
「いろいろとありがとうございます お父さん、きっと、よろこぶと思います いただきます」
「蒼 ちゃんと家まで送って行くのよ 美鈴ちゃん 又 遊びにきてね」と、お母さんに言われた。
送って行く道すがら、美鈴は僕と手をつなぎながら、児童公園の暗い所に引っ張って行って
「今日は嬉しかったわ 幸せ ねえ 抱きしめてほしいの」とせがんできた。僕は、しっかりと・・
家の前まで送って行ったが、2階建てでマンションというよりアパートみたいなもんだった。
「寄って行く?」と、聞かれたが、僕は「遅くなるし、いいよ」と、断った。別れ際にも、チュっとされて、家に戻ってきた。早速、お母さんが
「蒼 美鈴ちゃんて 本当に良い娘よね 苦労したんだろうけど、いじけた素振りもないしね 着替える時、気が付いたんだけど、あなた達、同じミサンガ着けているのね 仲良いんだー 着替え終わった時ね 小さな声で 私に お母さん、有難う って言ったのよ 思わず、抱きしめてしまったわ 蒼 あの娘を大事にしなきゃだめよ」
わかっているって、そのつもりだよ
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