暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
フルールドラパン
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
わたしたちは、こっち」

 美炎は、お辞儀をして、社の端に立つ。
 可奈美とココアは顔を見合わせて、「ほうほう」と美炎に続いた。

「何か、とっても新鮮だね!」
「うん! そういえば、美炎ちゃんの実家って、神社なんだよね」
「そうだよ。結構巫女服で掃除とかもやってたよ」
「巫女さんだ〜!」

 ココアがそう言って、最初に社を潜った。

「それじゃあ、早く行こう! コヒメちゃんのお待ちかね、神社巡りだよ!」

 だが。
 ココアは気付かなかった。
 可奈美、美炎、コヒメ、清香。
 四人が社を潜った途端、その姿が消失したことに。
 まるで彼女たちだけが、社の先が別であるかのように。

「……あれ?」

 突然の消滅に、ココアは振り返って言葉を失う。

「可奈美ちゃん? 美炎ちゃん? 清香ちゃん? コヒメちゃん?」

 四人の名前を次々に出しても、返事はない。
 やがて、社を出たり入ったりを繰り返しながら、ココアはずっと彼女たちの名前を呼びかけ続けるのだった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ