045話 学園祭編 自覚する差と芽生える覚悟
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張って!」という応援の言葉。
さらにはもう立てないほどに消耗している小太郎をお姫様抱っこして会場を後にしようとするシホの姿に、シホ×小太郎というカプ厨が複数湧いていたとかなんとか……。
当然、小太郎はシホの腕の上で暴れていたのはご愛敬。
それを見学していた楓は小太郎を盗られたような気分の中で、しかし次の自身の相手はシホに決まったことに対して、
「(あそこまでコタローを圧倒するとは……相手にとって不足無しでござるな!)」
と闘志を燃やした。
ネギも、
「(コタロー君も強かったけど、やっぱりシホさんは別格です……!それでも!!)」
と、気持ちを逸らせながらも同じく闘志を燃やしていた。
しかし、それとは別として、ネギは千雨にある説を聞かされていた。
ネットに拡散されているとりとめのない噂話……。
それに関係しているのかどこを見ても『魔法』という単語もチラついている。
まるで誰かが魔法の事をばらそうと裏で動いているかのようで……。
ネギはそんな話題を当然不気味に感じている中で、
『古菲選手は腕の骨折の為棄権となり長瀬楓選手の不戦勝となります。ですのでお次は二回戦第十一試合、ネギ・スプリングフィールド選手 VS 高音・D・グッドマン選手の試合になります』
自分の名が呼ばれたためにネギは今は後回しにして舞台に戻っていく中で、アスナや刹那、そしてシホと小太郎にも声を掛ける。
「アスナさん達すごかったです! コタロー君も……」
「そんな顔すんなやネギ!」
「でも約束……」
「……まぁな。でも、俺は満足してるんや。まだまだ高みがあるなら目指す場所があるっていう明確なビジョンがな!強くなって、そんでネギ!そん時になって正式に勝負を挑んでお前を倒すで、ネギ!」
「ッ! うん!!」
「さて、それじゃネギ先生も頑張ってください。自分は小太郎を医務室に運んでいきますから」
「分かりました、シホさん。あ、でも……後で話いいですか?なんか、その……ネットに魔法の話題が拡散されているんです……」
「……それは本当ですか?」
「はい」
シホはそれを聞いて少し考えた後に、
「わかりました。それじゃ少し考えてみます。今は……」
「ちょ、もうおろしても平気やでシホの姉貴!」
「うるさい。筋肉痛起こしている体で文句言わないの!」
「うう……はずい」
そんな感じでシホと小太郎は救護室へと消えていくのであった。
それから救護室に到着すると待っていたと言わんばかりに、穏やかな顔をしながら千鶴が待ち構えていた。
「小太郎君。大丈夫だった……?」
「心配ないで千鶴姉ちゃん……ちょっと休めばすぐに治るで」
「よかったわ……。シホさんも、コタちゃんの気持ちを汲んでくださってありがとうござい
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