悪は誰にも気づかれず……
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理想を捨てたわけではない。ただ、迷い無く直進することも出来なくなった。ならば、時間が必要だ。それも、価値観を異にする新たな時間(経験)が。結果的に切嗣は変わるだろう。良くも悪くも。だが、変わるのは何も彼だけではない。
彼と関わる全ての人が変わる。たとえば、
『この世全ての悪』とか。
おまけ
切嗣が教室に入るまで
彼は教室の扉の前で固まっていた。
(アイリ……もし今ここで、全て放り出して逃げ出すと決めたらー君は赦してくれるかい)
そう思う切嗣の腕は震えている。しかし、遂に千冬から教室に入れという宣告がなされる。躊躇いながら扉に手を掛けるも頭の中では別の声が叫んでいた。
(逃げられる!!今なら、未だ……!!)
だが、この後千冬にかかる迷惑を考慮すると、
「……失礼します」
正義の味方は、自らの正義に押し潰された。
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