第三章
[8]前話
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「函館それに小樽と札幌に行きましょう」
「じゃあ今回も」
「私に任せてね」
「うん、期待してるよ」
尊は今度はこう言えた、そしてだった。
二人で家に帰った、それから二人一緒に有給休暇を取り。
今度は北海道に行った、理恵は尊と共に函館の夜景あまりにも有名なそれを観ながらそのうえで話した。
「来てよかったでしょ」
「うん」
尊は理恵に笑顔で答えた。
「凄くね」
「一回じゃなくてね」
「二回行けばいいんだ」
「そうすれば喜びは二倍でしょ」
「確かに」
夫は妻のその言葉に頷いた。
「そうだね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「私はそうしたの」
「六十万あったら」
「それで海外に行くよりね」
それよりもというのだ。
「三十万ずつでね」
「国内でだね」
「二回行く方がね」
「いいね」
「その方が楽しめるから。それでね」
「それで?」
「またお金が貯まったら」
その時はというのだ。
「二回ね」
「行く様にするんだ」
「そうしましょう」
「そうだね」
尊は今は理恵の言葉に笑顔で応えた、そうして北海道の旅も満喫した。もう彼は海外に行くつもりはなかった。それよりも安く済む国内の旅を複数楽しむ方がいいとなっていた。それが今の彼であった。
二度の新婚旅行 完
2021・9・20
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ