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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
入学式!
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ありがと!」

 「おわっ、なんだいきなり!」

 思わず嬉しくて、少年の手を握ってぶんぶん振ってしまった。
 あ、やりすぎたか・・・?

 「ご、ごめん!」

 「いや、いいけどさ・・・。お前ってそんな奴だったの?」

 「なにが・・?」

 「公園ではもっと凶暴だったじゃん」

 「う・・・」

 痛いところを突かれる。
 確かにあの日、公園での出来事は妙にむしゃくしゃしていたのを覚えている。
 ついカッとなって、やっちまったみたいな感じだ。

 「いやいやいや!本当の俺は温厚なんだって、本当!えと、だから、あの時のは・・・」

 「・・・ぷっ!」

 「ん?」

 「い、いやお前、結構面白い奴なんだなって・・・ぷぷっ」
 
 「ちょっ、笑うなよー!」

 「いやでも、そんな必死に言うことじゃ・・・ぷぷぷっ」

 「オマエなー!」

 そう言いつつも何故か、笑われても悔しいとか腹が立つとかは感じなかった。
 どこか嬉しくもあったのは意外だ。
 ただおれが必死に弁解しようとしたのを笑われた。
 前世の俺だったら切れてるところだけど。
 でも、今は違う。

 「・・・相川拓夢」

 「え、なんだよ」

 「名前!俺の名前だよ。・・・これからよろしく」

 「・・・ぷっ!」

 「なぁ!また笑ったな!?」

 「だってお前っ、いきなり言われても分かんないって。あははははっ!」

 「あ〜、もういいよ!」

 「ごめんごめん、悪かった。・・・このとおり!」

 「・・・本当に悪いと思ってる?」

 「思ってるって、ほら謝るから」

 「・・・じゃ名前」

 「え?」

 「名前、教えてよ」

 「・・・おう、分かった!」

 そういうと少年は二カッと笑い、俺にてを伸ばしてくる。
 
 「俺の名前は一夏だ。織斑一夏、よろしくな!」

 「よろしく!」

 織斑一夏。
 それが俺の初めての友達の名前。

 1年2組の一番前で、固く握手を交わした俺達の、これが二度目の出会いであり、初めての出会いでもあった。


 この時、俺が一夏の名前の意味に気が付いていれば、もっと対処の使用はあったんだろうけど・・・。

 ここから、俺の普通的平穏ライフは終わりを告げる。
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