暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
剣〜
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「あ、ああ・・・一割削れた・・・」

「着地くらいしろよな」

亮は涼しい顔で立っていた。一言文句を言ってやろうとした時・・・

「イエーーー!!」

空から声が聞こえた。見上げると・・・

「・・・リズ!?」

「・・・兄貴!?」

行方不明者二名が空を飛んでいた。

「お、親方!空から女の子が!」

「誰が親方だ!!つか行くぜ!」

二人は雪の上を滑走し、着地した。

「キリト!」

「・・・コウハ!?」

「リズ!・・・よかった、無事だったんだ」

「サキ!?え、どうして・・・」

そのまま俺達は帰る・・・途中。

「まったく・・・心配したんだからな」

「たはは・・・ごめんごめん。ちょっとドラゴンの巣に落ちちゃってさ・・・」

「・・・つかリズ。何でキリトと一緒にいるんだよ」

「え?ああ、そのオーダーメイドを頼まれてね。クリスタライト・インゴット・・・金属を取りに来たのよ」

「・・・なるほどね。アイツに変なことされなかった?」

「変なことされてたら、今頃キリトはここにいないと思うけど?」

「・・・仰る通りで。・・・ま、リズにちょっかい出す気はないだろ。リズもアイツに惚れたりすんなよー」

「惚・・・!?」

リズの顔が赤くなる。・・・え?

「・・・マジ?」


「・・・(こくり)」

「(・・・う、嘘だろ・・・)」

いや、だって。言いたくないが、アスナも最近会話の主語に“キリト君”が多い。つまり・・・アスナも・・・ってことは何か?修羅場か?鈍感一名に対するアタック?まてまてまてまて、落ち着け。・・・なんて思考を混乱させている内にリズの店に到着し・・・俺は店に入らず立ち尽くす。

「(ど、どうする?リズに言うか?いや、でもそうしたらリズが・・・でも結局どっちかはキリトに・・・ああああ!?)」

『咲さん!ストップ、ストップッス!思考回路がショートしてるッスよ!』

「うぐぐ・・・」

「サキ?」


「え・・・」

振り返ると・・・アスナがいた。

「ア、アスナ・・・」

「お店が開いてる・・・よかったぁ、リズ帰ってきたんだ」

アスナは店に入ろうとする。

「あ、ちょっ!」

止めるのも間に合わず、ほぼ駆け足でアスナは奥の工房に行く(亮は店の武器を眺めていた)

「アスナ、まっ・・・」

「リズ!!心配したよーー!!」

「あ、アスナ・・・」

・・・間に合わなかった。二人が会話していて・・・

「リズが一人でダンジョン!?」

「ううん、あの人と・・・」

「き、キリト君!?」

「ええ!?」


あああ、最悪だ。

「や、アスナ。
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