暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
剣〜
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・・・」

頭が混乱して思考が纏まらない。亮の声も、リパルの声も聞こえない。

「・・・」

その時だった。メッセージが・・・アスナから届いた。

「アス、ナ・・・?」

メッセージの内容は・・・リズと連絡が取れないこと。俺が何か知らないかと言うこと。そして・・・黒鉄宮には、まだ斜線は引かれていない・・・ということ。

「・・・生き、てる・・・」

俺は息を吐いて・・・その場に座り込んでしまう。

「咲!?」

亮がすぐに俺を見てくる。

「・・・大丈夫・・・捜そう、きっとここら辺にいる筈だから・・・」

・・・ったく、亮に色々言っておいて・・・情けない。


「・・・咲!」

亮が叫び・・・曲刀を手にする。・・・そしてすぐに巨大なドラゴンが舞い降りてきた。

「コイツが・・・!」

こんな時に・・・!俺は方天画戟を手にとる。

「ダラッ!」

俺は槍単発ソードスキル《クレイモア》を発動し、叩き付ける。

ガキャア!

「くっ・・・」

だが大したダメージは通らない。

「だったら・・・!」

亮が跳び、連続で二回蹴ってから逆手に持ち直した曲刀を叩き付けた。

「どうだ・・・体術剣術複合ソードスキル《ビーストファング》の威力は・・・」

こちらは効いたようで、ドラゴンのHPバーが目に見えて減少した。


「・・・待て。このドラゴン、大分HPが減ってないか?」

「・・・そう言えば・・・っと!」

ガキィン!

鈎爪の一撃を弾き、亮は着地する。

「・・・ってことはリズか・・・?いや、違う・・・」


その時だった。不意にドラゴンがブレスを吐いてきたのだ。

「くっ!」

方天画戟を回転させ、それを弾く・・・するとドラゴンは咆哮し、空を飛ぶ。

「うわっ・・・モン○ンやってる気分だ・・・」

「コウハ、それと比にならないから、これ」

ドラゴンが飛び去っていく。それを見詰めていると光が視界を染めた。・・・夜明けだ。

「アイツ、何処いく気だ?」

「ドラゴンは夜行性って聞いたから・・・巣に戻った・・・とかかな?」



取りあえず追ってみて・・・ドラゴンは巨大な穴に入っていった。

「ここが・・・巣?」

「きっと幾ら倒されてもこっから復活するんだろーな・・・」

とにかく、帰ってくれたならそれでいい。リズを探しに・・・

「・・・咲?」

「・・・ん?」

「さっきのドラゴン・・・凄い勢いで戻ってくるんだけど」

「・・・え゛」

ビュオオオオン!!

「うわああああ!?」

風圧で吹き飛ばされ、頭から雪に突っ込んだ。

『さ、咲さん!大丈夫ッスか!?』

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