剣〜
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・・・」
頭が混乱して思考が纏まらない。亮の声も、リパルの声も聞こえない。
「・・・」
その時だった。メッセージが・・・アスナから届いた。
「アス、ナ・・・?」
メッセージの内容は・・・リズと連絡が取れないこと。俺が何か知らないかと言うこと。そして・・・黒鉄宮には、まだ斜線は引かれていない・・・ということ。
「・・・生き、てる・・・」
俺は息を吐いて・・・その場に座り込んでしまう。
「咲!?」
亮がすぐに俺を見てくる。
「・・・大丈夫・・・捜そう、きっとここら辺にいる筈だから・・・」
・・・ったく、亮に色々言っておいて・・・情けない。
「・・・咲!」
亮が叫び・・・曲刀を手にする。・・・そしてすぐに巨大なドラゴンが舞い降りてきた。
「コイツが・・・!」
こんな時に・・・!俺は方天画戟を手にとる。
「ダラッ!」
俺は槍単発ソードスキル《クレイモア》を発動し、叩き付ける。
ガキャア!
「くっ・・・」
だが大したダメージは通らない。
「だったら・・・!」
亮が跳び、連続で二回蹴ってから逆手に持ち直した曲刀を叩き付けた。
「どうだ・・・体術剣術複合ソードスキル《ビーストファング》の威力は・・・」
こちらは効いたようで、ドラゴンのHPバーが目に見えて減少した。
「・・・待て。このドラゴン、大分HPが減ってないか?」
「・・・そう言えば・・・っと!」
ガキィン!
鈎爪の一撃を弾き、亮は着地する。
「・・・ってことはリズか・・・?いや、違う・・・」
その時だった。不意にドラゴンがブレスを吐いてきたのだ。
「くっ!」
方天画戟を回転させ、それを弾く・・・するとドラゴンは咆哮し、空を飛ぶ。
「うわっ・・・モン○ンやってる気分だ・・・」
「コウハ、それと比にならないから、これ」
ドラゴンが飛び去っていく。それを見詰めていると光が視界を染めた。・・・夜明けだ。
「アイツ、何処いく気だ?」
「ドラゴンは夜行性って聞いたから・・・巣に戻った・・・とかかな?」
取りあえず追ってみて・・・ドラゴンは巨大な穴に入っていった。
「ここが・・・巣?」
「きっと幾ら倒されてもこっから復活するんだろーな・・・」
とにかく、帰ってくれたならそれでいい。リズを探しに・・・
「・・・咲?」
「・・・ん?」
「さっきのドラゴン・・・凄い勢いで戻ってくるんだけど」
「・・・え゛」
ビュオオオオン!!
「うわああああ!?」
風圧で吹き飛ばされ、頭から雪に突っ込んだ。
『さ、咲さん!大丈夫ッスか!?』
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ