暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
剣〜
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「・・・よし!雪山に向かうか!」

「何事もなかったかのように言うなっ!!」

「・・・いや、まさかフラグ立てがあんな面倒だとは・・・」

何せ数時間も村長の武勇伝を聞かされたのだ。そりゃ色々やる気が削げる。

「・・・どうする?明日にしとくか?」

もう辺りは真っ暗で、てか数時間もすりゃ夜が明けるだろう。・・・どんだけ長話したんでしょうかあの村長はよ。

「いや、行こうぜ・・・フラグ立てしたんならドラゴン見にゃ気が済まない・・・」

明日にしたらリズも帰ってくるだろうし、ドラゴンと戦う理由はなくなる。


「・・・ここまで遅くなるなんてな・・・亞莎、心配してないかな・・・」

亮がメッセージを飛ばしているのを見て俺も詠にメッセージを飛ばす。

「よし!改めて行くぞ!」

「もう好きにしてくれ・・・」


「貫徹余裕だろ?コウハは」


「・・・そりゃ出来るけどさぁ・・・何度もやりたくねぇよ・・・」

・・・と言うことで山登りスタート。

「・・・オッルァ!!」

亮が刀を振り回し、モンスターを蹴散らしていく。

「おーい、ここら辺突きは効きにくいぞー・・・って聞いてないか」

クイックチェンジするのも面倒なのか、亮はイライラをぶつけるように刀で無双していく。・・・お陰で俺は楽なのだが。



「・・・ふぅ。リパル、リズの反応は?」

『はいッス!・・・・・・あれ?』

「リパル?」

・・・まさか。

『そ、その・・・追跡出来なくなったッス・・・』

「!!」

俺はすぐにメニューを開き、フレンドリストを見る。リズの名前には・・・・・・連絡不可の、グレー色。

「・・・嘘、だろ」



「咲、どうし・・・!?」

「リ、ズが・・・違う、まさかそんな・・・だ、だってさっきまで・・・あ、あ・・・」




「咲・・・!?おい!咲!」

亮に肩を掴まれ、我に返る。

「どうしたんだ?いきなり・・・」

「リズの・・・リズの反応が・・・どうしよう・・・どうしよう・・・」

「咲・・・?と、とにかく、もしかしたら追跡不可エリアに入ったのかもしれないだろ?」

「か、確認に・・・!」

転移結晶を取り出して・・・亮に腕を掴まれた。

「落ち着けって!わざわざ黒鉄宮に行くだけで転移結晶を・・・」

「俺にとっては大事なことなんだよ!リズは・・・リズは大事な友達なんだ・・・!」

「・・・分かった。じゃあキリトに頼もう。・・・あ・・・!?」


亮が小さく声を上げる。

「・・・どうした?」

「・・・キリトも、連絡不可だ」



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