剣〜
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は変わらないから」
『そんなの・・・!』
「だからこそ。俺は生きるよ。正直人を殺すのに戸惑う時はある。けど、俺は生きる為なら・・・仲間と・・・愛する者の為になら俺は・・・挫けない・・・必ず皆を・・・」
「ほれ、そこらにしとけ」
ぽこんと咲に頭を叩かれ、俺は前を見る。・・・目の前には親友のニヤリと笑った顔。
「回りくどいんだよ。単純に好きな奴、大切な家族の為に戦う・・・これでいいだろ」
「けど、それは・・・」
「人殺すのに明命達を引き合いに出すのは嫌ってか?・・・んなこと言ってたらキリないぜ?」
「・・・」
「あのな。結局、殺しは殺しだっての。・・・悩んでたら、死ぬぞ?」
「・・・そう、だな」
・・・たまにこいつのクールさが羨ましくなる。・・・ただの友達だったのに、いつの間にこんなに差がついたんだろ・・・
「ていや」
「はぐっ!?」
ズビシ、と咲に叩かれる。
「な、何すんだよ!?」
「お前、また何かウジウジしてたろ。顔で分かる」
「う・・・」
「・・・ったく。お前、頭良くないんだから下手に考えるとドツボにハマる・・・って前にも言ったな、これ」
「はは・・・そう、だな」
「・・・なあ、本当に平気か?」
「・・・何が?」
「お前の負担が大きい気がするんだよ。明命達の一件もそうだし、その・・・蓮華襲ったり・・・ごほん、それにテイルズでも相当だったらしいし・・・この世界じゃサチさんのこともある」
「・・・」
「不安なんだよ。俺は今、沢山の人に支えて貰っている。アスナやリズ・・・それに詠やリパルも・・・」
『咲さん・・・』
「だけどお前、必要以上に人との付き合いを避けてるそうじゃないか。フレンドリストだって十いってないんだろ?」
「そ、それは関係ないだろ。てかどっからそんな情報手に入れてんだよ!」
「お前の恋人から色々な」
「亞莎か〜〜・・・!」
顔を覆っていると・・・咲に肩を叩かれた。
「ま、何が言いたいかと言うとだな。何でもいいから悩み事あったらすぐ俺達に話せってこった」
「あ・・・」
「溜めるよりかは吐き出した方が幾らか楽になんだろ?」
「咲・・・」
「お前は一人じゃない。・・・それだけは忘れんなよ」
『咲さん、珍しく格好いいこと言ってるッス』
「珍しく、ってなんだ珍しく、って!」
「・・・」
俺は頬を掻く。
「・・・その・・・ありがと、な」
小さく呟くと、咲は笑った。
「どういたしまして。・・・にしても、ここら辺は意外に危ないな・・・」
よく見ると通路が崖っぷちだったり。気を付けないと落下
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ