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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百六十五話
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だめだ。何もわからない。

忍野扇が絡むと毎回思考を先延ばしにしている気がする。

だがそれも仕方ない事なのだ。

何もかもが思い通りに行くことなどないし、すべての情報を持っている訳でもない。

その情報も、まぁ、得ようと思えば得られるが、それは俺が俺に課したルールに反する。

他人の心を覗かないというルールに。

考えてもどうしようもない事は取り敢えず後回し。

今できる事といえば。

コアの機能を使い、束さんに通話をかける。

「計画どのくらい進んだ?」

ホロウィンドウ越しに束さんに尋ねる。

『んー。まぁまぁかな。全体は予定より3%早く進んではいるよ』

「それは上々」

『ただ、いっくんがこの間ねじ込んだやつはまだ手つかずだよ』

「アルカナムプロジェクトは後回しでいいよ。プトレマイオスUの進捗は?」

『地下ドックで5隻建造中。完成まであと一月くらいかな』

「地上施設の方は?」

『そっちは結構進んでるよ。十日以内に完成予定』

「なるほどね…。で難民受け入れ施設は?」

『もうできてる。そこは最優先でやったからね』

「さすが束さん。仕事が早い」

まだあっちに行って数ヶ月なのにもう地上施設ができてるのか。

「国連の支援は?」

『え?あのクソ共がなに?』

「ああ。だいたいわかったからいいや」

全世界規模の地雷撤去と難民の受け入れを条件に国連からぶんどった土地が西サハラだ。

難民受け入れの施設は完成、難民護送船団ももうすぐ完成。

西サハラを貰ったとき国連に出した条件の一つに食糧支援等がある訳だが、束さんの口ぶりからして難癖つけて撤回したいのだろう。

やっぱ地雷撤去の時に”すべての”地雷を消し去ったのがまずかったか。

結局国連常任理事国ってのは軍事大国だからなぁ。

持ってる兵器壊されりゃ怒って当然か。

「となると食糧プラントの増産か」

『そうだね。計画が少し遅れちゃうかも』

「日本に支援でも求めるかなぁ」

『見返りは?』

「アルカナムのプライオリティ2と軍事協定を裏で。表では合成及び代替レアメタルの提供」

アルカナムプロジェクトはレイヴを世界各地の潮目などに配置し世界規模で気候をコントロールする計画だ。

レイヴ搭載型簡易オブジェクトを配置する。

HOのアマテラスの機能拡張版だ。

これにより温暖化を抑制するだけでなく、気象災害を抑制することも引き起こすこともできる。

毎年毎年台風に悩まされる日本への見返りとしては十分過ぎよう。

なおプライオリティ1は当然西サハラ周辺だ。

『あげすぎじゃない?』

「国連へのあてつけ込みだし。裏協定だし」
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