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ドリトル先生と幸せになる犬
第八幕その三
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「こうしてね」
「皆の健康を保って」
「それで心ある人に家族として迎えられて」
「幸せになってもらうのね」
「そうだよ、命あるなら」
 それならというのです。
「やっぱり幸せにならないとね」
「全部の生きものが幸せになって欲しいから」 
 トートーが言いました。
「だからそうなる様に努力するんだね」
「先生も他の心ある人達も」
「そうして頑張ってるんだね」
 チープサイドの家族も言います。
「こうしたことをして」
「そうだね」
「自分のことしか考えないで努力もしなかったら」
 ホワイティは言いました。
「誰も幸せにならないしね」
「世の中そんな人もいるけれど」
 チーチーは真剣な顔で言いました。
「幸せじゃないしね」
「他の命のことを考えて努力する人は幸せになれるわ」 
 ポリネシアは言いました。
「自然とね」
「悪い人達は人が見ているから」 
 こう言ったのはジップです。
「幸せになれないね」
「幸せになって欲しいと思う人は幸せになる」
「この世の摂理だね」
 オシツオサレツは心から思いました。
「そうした気持ちになってね」
「そして動かないとね」
「悪質なブリーダーやペットショップやふわりの前の飼い主みたいな人なんて」
 ガブガブも思いました。
「天罰が下らないといけないわ」
「そして先生みたいな人は幸せになる」
 言い切ったのはダブダブでした。
「そういうことだね」
「今回のことでも思ったよ」
 老馬は先生に言いました。
「先生はまた立派なことをしたよ」
「そう言ってくれたら嬉しいよ、けれど僕が出来ることは少しだよ」
 ほんの僅かだというのです。
「この世の皆が幸せになれるにはね」
「皆がその為に動かないとね」
「さもないと出来ないね」
「神様もそう思っているね」
「神様は自分で動く人を助けてくれるよ」
 そうしてくれるというのです。
「だからね」
「先生も他の人達もね」
「動いていくべきね」
「他の人達の為に」
「是非共」
「そう、だから僕も今そうしたし」
 先生はさらに言いました。
「ボランティアの施設にもね」
「行ってるね」
「そして生きものの診察をしてるね」
「そこに保護されている人達の」
「そうだよ、実はふわりは国崎さん達が来なかったら」
 保健所にというのです。
「あの保健所はボランティア団体の人達がいつも訪問しているからね」
「保護されていたんだね」
「そして殺処分にはならなかったの」
「最悪の事態にはならなかった」
「そうなんだね」
「そうなんだ、それで新たなネットとかで新しい飼い主の人が募集されて」
 そうしてというのです。
「本当の意味での家族に迎えられたよ」
「国崎さんじゃなくても」
「そう
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