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その日の夜、美鈴から連絡があった。相談したいことがある、近くまで来ていると言うことだった。僕の家の近くの児童公園で待ち合わせした。
「どうした 夜に、女の子独りで危険だろう」
「うん あのさー お弁当をしようと思っているの 予約制でさー 冷めても、おいしいのローストビーフとかつけ焼きとか なんぼ位がいいかなぁ」
「そうだな 魅力あるのは、500円が限界 肉なら、もう少し出せるのかなぁー 対象が学生じゃぁないだろうから」
「そうだね 近所の会社勤めの人とか、晩御飯代わりに買う人とか・・」
「あのさー 美鈴 話って、そんなことじゃぁないだろう 話せよ」
「あのね 私 すごく、不安なんや 今日まで、蒼等が居てくれたやんか 心強かった でも、明日から、どうなるんやろってな チラシの効果も今日までやしなー」
「美鈴 しばらくは、やってみないとわからないやん 美鈴も言っていたやんか 明日からが本当の勝負やって 心配したって、何にも変わらないよ しばらくやってみたら、良い所 悪い所が見えてくるから、それから、考えようぜ 明日は行けないけど、どうなろうと、僕は、美鈴の味方だよ」
「ありがとう 頼りにしているわ」
「明日からは平日なので、客足は落ちるだろうけど、お父さんと晋さんの味を信じるんだよ 年配の方が今度お友達を連れてきますよって、言ってくれた人も居たじゃぁないか 徐々に、お店のことが知れ渡ると、増えて行くよ」
「うん 蒼と話していると安心するわ」
「それと あんまり、ピリピリするなよ 舞依ちゃんは、明るくて良い娘だと思う。萎縮しちゃうからな」
「そうだね 気張っていたから」
「美鈴 弱気になって、あまり、考え込むなよ 店長なんだから みんなを引っ張って行くんだろう」
「いやだぁー 蒼まで、その言い方」と、胸を叩いてきた。
僕は、たまらず、美鈴を抱き寄せて、唇を合わせていった。「あっ」っと言ったきり、美鈴は拒む様子もなかつた。
「リラックス するよう おまじないだよ」と、言うと、しばらくして
「もう、一度 おまじないじゃぁ無いの して」と、身体をあずけてきた。
僕は、今度はしっかりと美鈴を抱きしめて、それからは長い間、抱き合っていた。
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