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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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 次の日は、開店の10時に間に合うように行くと、光瑠と明璃ちゃんが居た。明璃ちやんは、料理のサービスを手伝うとかで、白いポロシャツ、下も白のパンツに黒の深めのキャスケット、エプロン姿だった。帽子とエプロンにはナカミチの赤の刺繍がしてあった。美鈴の見立てらしい。洗い場の僕達にも、せめて、上だけでも揃えてと、こっちは、黒のポロシャツを渡された。胸には、やはり、ナカミチの赤い刺繍があった。昇二が少し、遅れて来た時、明璃ちゃんが昇二に

「ねぇ ねぇ ズボン長いから、テープで上げたのよ どう、可愛い?」と、駆け寄っていって、まわって見せていた。

 10時、オープンすると同時に、バイクの3人組が入ってきた。明璃ちやんが、手を振っていた。皆が戸惑っていると、明璃ちゃんが接客して

「オーダー入りまーす ステーキ定食3ッツ ご飯大盛りで」と、元気良く声を出していた。

「なんだ、あれは 明璃ちゃんの知り合いか 柄悪るそー」と、昇二が光瑠に聞いていた。

「知らないわよ あんなの」と、光瑠も見ない振りしていたみたい。

 連中が帰る時、「うまかったです 仲間にも宣伝しときます 明璃先輩 失礼いたします」と、明璃チヤンに礼をしながら、大きな声で言って去って行った。

「ちょっと 明璃 今の何なのよ ヤバイ連中じゃぁないのー?」と、光瑠が駆け寄って、聞いていた。

「ううん 後輩だよ 1年生 ちょっと、はじけていたけどね、私が、奴らのヘルメットにイラスト書いてやったら、慣れ慣れしくしてきてね 明璃軍団に入れてやったの 男の子いなかったから、丁度良かったんだよね 可愛い奴らだよ」と、普通に答えていた。

「明璃 なに それっ あなたと言う人は・・明璃軍団って何?」と、光瑠が声を失っていたが、美鈴が

「ありがとう 明璃ちゃん お店の為に、宣伝してくれて・・」と、お礼を言っていた。

 だが、その後から、次々とお客が来始めたのだ。お昼頃には、外で、並んで待っている組も居た。僕は、後何分ぐらいですからと言って、謝っていた。結局、3時の休みを30分ほどオーバーして、休憩に入ったのだ。

「中道さん さすがです 手際が良くて」

「晋さんこそ 適格に指示を出してくれて 助かりました」と、美鈴が応えていた。晋さんと言うのは、30前で独身の料理人で、松永さんの下で働いていた。

「いゃ 松永さんに仕込まれましたからね それに、ヘタ打ったら、叱られますよー お嬢さんこそ、てきぱきとお客様をさばいて、さすがですね」と、言っていた。

「晋さん もう その、お嬢さんはやめてよー」

「じゃあ 何と言えば 店長かな」

「あのね それも、しっくりこないわよ 美鈴の方が良いわ」と、美鈴が言うと

「店長 5時からも、もっと並ぶぞ
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