王の能力
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ちらの行動を予知することができるとすれば、俺たちがこの国にやってきていることも把握できていることは考えられる。そして俺たちが動けば、すぐに対応してくることも。
「あ、そうか」
「「「「「??」」」」」
そこまで来て、あることに気が付いた。もしこの仮説が正しい場合、どうすればいいのかということに。
「みんな、集まって」
「何々?」
「まさかいい方法でも思い付いたのか?」
「この短時間で」
期待の眼差しを向けてくる皆さん。彼らには申し訳ないけど、それはちょっと違うんだよね。
「いや、それはこれから考える」
「は?」
意味がわからず間抜けな声が出たユウキさん。他の人たちも顔を見合わせていたけど、その反応は当然だ。だって全員に声をかけておいて何も作戦が決まっていないということは、普通の人ならやりたくないことだろうから。
「大丈夫大丈夫。大体やりたいことは決まってるから。ただ、細かいところをこれから決めるってだけだよ」
頭の中におおよその考えは纏まっている。ただ、それをやれるだけのものが揃っているのか、そしてみんながそれに賛成してくれるかが重要だ。
「かなりリスクもあるし、うまくいくかはわからない。だけど、やれる?」
「それは聞いてから判断するよ」
「そうだね。そう言ってくれないと心配になっちゃうよ」
聞く前から賛同されても困る。まずは俺が何をしようとしているかを伝える。それにはやはり、困惑の表情を浮かべる人が多くいた。
「え?それだけ?」
「そんなのでうまくいくのか?」
俺の作戦を聞いた途端、期待していたからかすごい落胆されているのがわかる。そう思うのも無理はないよね、俺もうまくいくかどうかわからないし、最後の局面のことは伝えてないからね。
「でも、何も対策がないよりかはいけるかも?」
「待てよ。もし失敗したら全滅だぞ」
「それは今までだってそうだろ」
現国王を倒すために今まで色々な作戦を繰り出してきたみたいだけど、その全てが不発。仲間も多く失っているみたいで、今ここに残っている人がこれだけいるが奇跡らしい。
「一応確認しておくが、お前は本当に強いんだよな?」
「うん。その自信はあるよ」
今まで潜ってきた修羅場の数はかなりの量だ。それに、その度に成長してきたという自負もある。何より、ウェンディたちもいる時点で、こちらは戦力としては十分だ。
「どうする?いやならやめるよ」
「いや、やろう。今回はお前を信じてやる」
よほどティオスを倒したというワードが効いているのか、先程までの態度とは異なり協力的になったユウキ。リーダーのその言葉を聞いて、メンバーたちも賛同するように声を上げていた。
「よし!!じゃあ早速準備しよう。作戦の結構はさっき
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