暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga32彼の今〜Side Asgard〜
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の記憶を録り、なおかつ貯めておく器として眼球型の精神体を用意した。それはフェンリルに託した後もしっかりと機能し続けていた。
万が一に備えてマリアは、この策を考え実行したことについて自身の記憶から消している。神意の玉座から解放される際、感付かれる危険を排除するためだ。そんなマリアの覚悟のおかげで、ルシリオンの記憶は一部とはいえ戻ったのだ。

「マスター? 大丈夫?」

「・・・・・・大丈夫だ。・・・俺、いや私は・・・あぁ、問題ないよ・・・」

ルシリオンにとって大切な思い出だが、思い出したら思い出したで寂寥感に苛まれてしまった。それでも彼は、その記憶と共に生きていくことを改めて心に決め、真っ直ぐに前を見据えて歩き出した。
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