暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga31王の帰還〜Return〜
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ど、そっちの方からマリアと一緒に来たってことは判る。マリアも今は姿を消して、アイリ達のことを見守ってくれてるんだろうね。
†††Sideアイリ⇒はやて†††
・―・―・回想やね・―・―・
「終わったようですね」
魔法技術とはまた違う能力か何かによって展開されてる空間モニターのようなものに映る、ルシル君とガーデンベルグの決戦が決着したのを見て、マリアさんがそう言った。それと同時にノイズが最後の最後まで収まらなかったモニターが消えた。
マリアさんが言うには、ルシル君の“グングニル”とガーデンベルグの“ユルソーン”ってゆう、神器の中でも最高位がぶつかることで、時空振動(私たちの世界で言う次元震やな)が発生しやすいそうや。実際に映像は終始ノイズが走って観辛かったし、音声も届いてへんかった。
「ルシル君と・・・もう一度挨拶しておきたかったな・・・」
私がポツリと漏らすと、みんなも声にはせえへんけど小さく頷いて同じ気持ちであることを示した。今こうしてる間にもルシル君はアースガルドへ帰ろうとしてる。アイリが一緒やから、1人でもお見送りが居るのは幸いやけど・・・。
「1人くらいであれば、私の干渉能力でヴィーグリーズに連れていけますが? アイリさんを迎えに行かなければならないので、どなたかご一緒しますか?」
ハッとして顔を上げてマリアさんを見る。でもすぐに私はシャルちゃんやトリシュの方に向いた。シャルちゃん達だってルシル君と逢えるなら逢いたいって思うはず。シャルちゃんもそう思い至ったみたいで、私と視線がぶつかった。そやけどトリシュは目を伏せて、小さく俯いたままや。
「私はルシルさんへの想いを完全に絶ち切ったので結構です。イリスかはやてか、もしくは他の方で構いません」
強がりでもなんでもなくトリシュは本気でそう言うてることが、まぶたを開けて見せた瞳の強さから判った。こればかりは私やシャルちゃんの問題やないから、なのはちゃん達とも相談する必要がある。とゆうわけで話し合おうとしら、しっかりとお別れの挨拶は済ませたからとゆうことで、なのはちゃん達も辞退。
「僕も大丈夫。父さんとのお別れは、母さんかシャルさんのどちらかでいいよ」
フォルセティも辞退したことで、改めて私かシャルちゃんのどちらかになったんやけど、「わたしもいいや。はやて、ルシルを見送って来て」ってシャルちゃんは小さくお手上げポーズ。あまりに呆気なさ過ぎな引き際に、私だけやなくて他のみんなも「え?」ってなる。
「シャルちゃん? なんか遠慮してる・・・?」
「ううん。ただ、わたしよりはやての方が、ルシルにとっても嬉しいんじゃないかな?って思っただけ。・・・シャルロッテ様含めてルシルと過ごした時間は長大で、だからこそルシルのことも解ってくるんだ
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