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良かったな 蒼 ようやく会えたな 結婚の約束もしちゃえよ」
「まだだよ 自分で、稼げるようになってからな」
「そうか でも 誰かに取られちゃったらどうすんだよ そうだ 明日 天神さんに、お願いに行こうぜ 付き合うよ」と、言っていたが、僕も「そうだ 新しいミサンガを」と思っていた。
美鈴等が出てきたとき、申し合わせたようにタオル地のルームウェアで、ふたりとも足が細く、白くて、中学の時以来、久々に見て眩しかった。
「ねぇ ねぇ 美鈴 ミサンガ 切れちゃったんだって 願いがかなったのよね」と、光瑠が言ってきた。
「丁度 今 明日 天神さんに次のお願いに行こうぜって話してたとこだよ」と、昇二が言うと
「次のお願いって?」と、光瑠が聞き返すと
「そんなの 秘密に決まってるじゃん わかるだろう 光瑠なら」
「そうかぁー だよね あっ そのサンドイッチおいしそう 又 お腹すいてきちゃった」
「そんなに食べると 太るぞー」
「昇二 うるさい 私を飢え死にさせる気か」と、光瑠も、はしゃぎ始めていた。
「光瑠は昇二が太った女は嫌だって、言われたから、気をつけているんだって だけど、スタイル良いんだよー」と、長い髪の毛を乾かしていた美鈴も加わってきた。さっきよりも、明るくなったみたいで、僕もうれしかった。
「思いだした しずかって美鈴のことなのか?」と、僕は聞いてみた
「そうだよ あの時 それまでの美鈴は捨てなきゃって思ったんだ だけど、今日から、又、美鈴に戻るよ みんなに会えたしね」
「そうだよ これから新しい生活が始まるんだよ 僕達と一緒にな」
「ねぇ 明日 天神さんの後、海遊館行こうよ 4人で遊びに行ったことないじゃぁ無い? 想い出づくりだよ」と、光瑠が提案してきた。
みんなが、賛成して、時間が遅いので寝ようかってなった時、光瑠が
「蒼と美鈴は奥の部屋で寝なよ」と、言ってきたが、美鈴は
「そんなぁー 私達は、まだ・・」
「馬鹿ね 美鈴 そんなんじゃぁ無くて、二人だけで話もあるだろうし、手ぐらいは繋いで寝なさいよ」と、僕と美鈴は奥に追いやられてしまった。
僕達は、しばらく、ふたりで黙ったまま、ベッドに腰かけていたが、美鈴が
「今日は、ありがとう 蒼 うれしかった」と、言って、僕のホッペにチュッとして、ベッドにもぐりこんでしまった。だけど、手だけを伸ばしてきたので、本当に手を繋いだだけで、寝てしまったのだ。かぼそくて、きゃしゃな手だったんだ。
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