暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と幸せになる犬
第七幕その十二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「自分でね」
「自分が成長するチャンスを無視している」
「そういうことね」
「だからふわりの前の飼い主の人達も」
「成長しないのかしら」
「おもちゃと遊んでいるだけだから」
 それでというのです。
「おもちゃと遊んでも学べるけれど」
「ただ遊んでるだけ」
「何かを知ろうともしない」
「ふわりを二年以上可愛がっていたそうだけれど」
「ただ遊んでるだけ」
「それだけで」
「そう、本当にそれだけでね」
 ふわりをおもちゃとして遊んでいるだけでというのです。
「何も知ろうとも学ぼうともしなくてね」
「それで赤ちゃんっていう新しいおもちゃが手に入って」
「ふわりという古いおもちゃは無視して」
「それで五月蠅いから邪魔になって捨てた」
「それじゃあね」
「全く成長していなかったんだ」
 ふわりと一緒にいる間というのです。
「国崎さんのご主人が言うには前からそうした性格だったそうだし」
「飽きっぽいって言ってたし」
「何かに愛情を注ぐ人達でもなくて」
「とんでもなく自分勝手で」
「そして知ろうとも学ぼうともしない」
「しかも命を何とも思わない人達で」
「ふわりと一緒にいても成長しなくてね」 
 そしてというのです。
「ふわりを捨てたんだ、けれど若し反省したら」
「成長出来るんだね」
「その時は」
「そうなのね」
「それが出来るよ、ただね」
 それでもと言う先生でした。
「気付かないとね」
「同じこと繰り返すわね」
「反省しないで」
「それで余計に悪くなる」
「餓鬼に堕ちるのね」
「そうなるよ、あの人達は気付いていないだろうけれど」
 自分自身ではというのです。
「それでもね」
「今がだね」
「反省する時で」
「ここで反省して心を入れ替える」
「そうしていけば」
「変われるんだね」
「よくね、人間でいられて」
 そうしてというのです。
「例え死んでもね」
「餓鬼にならないのね」
「それで済むんだね」
「それじゃあだね」
「ここで反省する」
「それが大事なんだね」
「そう思うよ、人はそうした時があるよ」
 まさにというのです。
「反省したり後悔したりしてね」
「心を入れ替えて」
「そして行いや考えをあらためる」
「そうした時が」
「うん、そしてね」
 そうした時を経てというのです。
「成長していくんだ」
「そうだよね」
「そうしたものだよね」
「反省なくして成長なしだよね」
「後悔もなくして」
「そうした経験があってこそ」
「色々な経験があって成長するけれど」
 命あるものはというのです。
「反省や航海は辛いものでもね」
「そうしたこともないとね」
「成長しないよね」
「どうしても」
「だからふわりの前の飼い主の人達も成長し
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ