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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六十話  衝突する魔導師
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温泉を堪能する事にした。

「あ〜、生き返るわ〜〜」

湯船に身を沈め、大きく仰け反るアスカ。

ここ数日、と言うか、過去の世界に来てからの疲れが一気に吹き飛ぶような感じだ。

(っと、のんびりくつろいでいる場合じゃない。この先どうする?今ジュエルシードが見つからなかったってだけで、根本的な問題は解決してないいんだぜ?)

ジュエルシードを追う限り、なのはとの衝突は避けられない。それだけではない。時空管理局もそのうち出てくる事になるだろう。

それらを相手にして、どう立ち回ればいい?

(結局、出たとこ勝負なんだけど……)

対立は避けられない。その事実がアスカを悩ませていた。

『こっちも少し進展があったよ。次のジュエルシードの場所がだいぶ特定できてきた。今夜にも捕獲できそう』

アスカが悩んでいる時に、フェイトから念話がきた。どうやら、本当に施設内部には無いというこらしい。

『なら合流しますか?』

なぜか士郎に目を付けられているアスカは、サッサと退散したい思いでそう言ったが、

『ううん。ここはノンビリする所なんでしょう?そんなに早く出てくるのも変だよ。今夜落ち合おう』

フェイトにやんわりと却下されてしまった。

フェイトに他意はない。ただ単に、アルフと二人でノンビリして欲しいと言う気遣いだ。

ただ、今のアスカにとっては、あまり有り難くない事ではあった。

『……分かりました。では、今夜に』

アスカは念話を切って、天井を見上げた。

(ノンビリねぇ……できないんだよねぇ)

先ほど、中庭での士郎の視線を思い出すアスカ。

(士郎さんと鉢合わせにならないように気をつけるしかないか……ん?誰か入ってきた)

時間帯が良かったのか、それまではアスカ一人の貸し切り状態だったのだが、別の客が二人浴室に入ってきた。

その人物達は……

(!)

今、アスカが最も恐れている人物、高町士郎とその息子、恭也だった。

一瞬緊張したアスカだが、気に掛けないようにとそのまま天井に目を向け続けた。

「ん?」

そのアスカに、士郎が反応する。

(ギクギクッ!何なんだよ、あの人は!)

一見、何の変哲のないアスカをジッと見る士郎。

目は合わせていないが、士郎の視線を感じてしまって身動きがとれなくなるアスカ。

まるで蛇に睨まれたカエルである。

「父さん、どうかしたのか?」

「……いや、何でもない」

恭也に話しかけられ、士郎はアスカから目を逸らした。

(こえーよ、マジで!何なのよ、あの人!)

アスカは温泉に浸かっていたにも関わらず、寒気を覚えた。

二人が洗い場に腰を下ろしたのを確認して、そそくさと浴室から
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