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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六十話  衝突する魔導師
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トボトルを受け取る。

『そうでしょうね、そうでしょうとも!アルフさんが何の考えもなく絡んでいるとは思ってませんよ。でもね、いま変に騒ぎを起こせばジュエルシード探しができなくなる可能性もあるんですよ!』

強い口調でアスカはアルフを責める。

『アタシはただ、あの魔導師に首を突っ込んで欲しくなかっただけさ』

『だからと言って下手にちょっかいをだせば、この国の司法機関が黙ってませんよ。いや、魔法の存在が明るみになれば、軍隊に準する組織だって動くかもしれない。その時、アルフさんは戦争ができるんですか、この国を相手に!』

いつもと違い、少年の言葉には力があった。

少年の言う通り、ここは魔法の無い世界。そして、自分たちは異物だ。

仮にこの世界の人々と敵対する事になった場合、どうなるだろうか?

自分は主の為に戦える。それこそ、命がけで相手の命を奪いにいけるだろう。

だがフェイトはどうだろうか?

そうなった場合、フェイトは人を傷つける事ができるだろうか?できたとしても、それはきっとフェイトの心の傷になるだろう。

『……悪かったよ』

さすがに軽はずみな事をしたと思ったのか、アルフはアスカに謝る。

『分かってくれればいいです。オレも言い過ぎました。すみません』

アスカもそれ以上は責めなかった。アルフがフェイトの為を思って行動した事は分かっていたからだ。

『じゃあ、また捜索開始です。あと調べてない場所は?』

『あとは温泉の中だけだよ。そっちは?』

『同じくです。じゃあ、また分かれて探しましょう』

アスカとアルフは、また二手に分かれてジュエルシードの探索に戻った。



『寿命が縮むかと思ったぜ。』

脱衣所で服を脱ぎながら、アスカはラピッドガーディアン相手に愚痴をこぼす。

『この世界の情報と常識が乏しいのでしょう。そこを責めるのは可哀想ですよ』

『それはそうだけどさ……ところで、反応はあるか?』

デバイスに宥められながらも、アスカはジュエルシードの気配を探る。だが、

『反応はありません。建物の中には無いのかもしれませんね』

探せど探せど、ジュエルシードは見つからない。

衣服を脱いで浴場へと向かう。そして、

『反応0。アルフさん、こちら側にジュエルシードはありませんでした』

無駄足に終わった事をアルフに報告するアスカだったが、どこかホッとしていた。

同じ建物の中には、なのはがいる。このまま封印する事になれば、戦闘に発展するかもしれないと懸念していたのだ。

『こっちにもないねぇ〜、ちょっとフェイトに言っておくよ。あー、もしもしフェイト?』

一通りの捜索も終わり、このまま出るのもおかしな事なので、アスカは
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