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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六十話  衝突する魔導師
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りやすく丁寧に教えてくれたっけか。

会得したとは、恥ずかしくても言えないよね。

『それでもレベルが上がっています。私のフォローがあったとは言え、シグナム副隊長との試合の時は影だったのが、ここまで精度が上がっているのですから』

「まあな。少しずつでも上手くなっていればいいか。じゃあ、次な」

サッと手を振ると、幻影はアッサリと消えた。

オレは、今度は地面に意識を集中させる。

「……」

次は、ハッキリ言って自信がない!難しすぎるからだ。

だけど……

「正確に……魔法陣を……」

頭の中にイメージした図形を、オレは魔力で地面に描こうとする。

オレを中心に白い魔力光が広がり、地面に円を描く。

その中に三角やら四角やらと、複雑な図形を描いていたが……

「………くっ!」

複雑な図形に、膨大に消費される魔力。

飛びそうになる意識を必死につなぎ止めて、オレは辛うじて魔法陣を完成させた。が、そこまでだった。

1秒にも満たない時間で、魔法陣は消え去ってしまった。

「くっそ〜!!」

バタリと後ろにオレは倒れる。

「アルケミックチェーンはまだ遠いな!」

キャロから教わったアルケミックチェーンの術式。

正直、今のオレに扱えるような代物じゃない。

「すげぇよ、キャロ。あんな召喚魔法をポンポン使ってたんだからな」

レアスキルってのは知っていたけど、今更ながらキャロの凄さをオレは知った。

この世界に来て、毎日行っている訓練。

フェイトさんとアルフさんがジュエルシードの探索に出たら、オレは必ずこうやって訓練をしていた。

ティアナの幻術、キャロのアルケミックチェーン。

エリオから教わったソニックムーブは完成間近だけど、精度って言う意味じゃまだまだだ。

そして、フェイトさんから教えてもらっている飛行魔法。

もし、この未完成の魔法が完成すれば、どんな状況があっても対処できる筈だ。

他にやる事がないとは言え、ここまで訓練に没頭するのは……

不安だから。

過去の世界。子供の頃の隊長達。何もできないオレ。

この先、困難しかないのは分かり切っている。だから訓練する。

何かをできるようになる為に。不安から逃れる為に。

「……なーんてな。結局なるようにしかならねーんだ」

オレは起きあがって、もう一度初めから魔法の練習を始めた。

今日も、フェイトさんは遅いんだろうなと思いながら……



「はい?温泉??」

いつものように深夜に帰ってきたフェイトさんの言葉に、オレは思わず聞き返してしまった。

帰ってくるなり、温泉に行こうとか言い出したからだ。

「うん。ジュエルシードの反応
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