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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六十話  衝突する魔導師
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つけられてからだった。

「うぅっ!」

身動きの取れないなのは。

フェイトの冷たい瞳がなのはを押さえつける。

《Get Out》

勝負が決し、レイジングハートは確保していたジュエルシードを一つ吐き出した。

「レイジングハート?何を!」

命令した訳でもないのに、ジュエルシードを相手に差し出したレイジングハートになのはが驚く。

「きっと、主人想いの良い子なんだ」

「え?」

フェイトはジュエルシードを手中に収めてつぶやく。

そして、用は済んだとばかりになのはに背を向けた。

「帰ろう、アルフ」

いつの間にいたのか、ユーノと戦っていたアルフが人間形態に戻ってそこにいた。

「ふふん♪さっすがアタシのご主人様。んじゃね、おチビちゃん」

軽やかな足取りでアルフはフェイトの後ろに続く。

そこでやっとなのはは我に返った。

「待って!」

なのはの声にフェイトは立ち止まったが、振り返りはしなかった。

「できるなら、私達の前にもう現れないで。もし次があったら、今度は止められないかもしれない」

脅しとも、警告ともいえるような言葉をフェイトは口にする。

だが、なのははフェイトに予想外の言葉を投げかけた。

「名前!あなたの名前は!?」

なぜこのような場面で名前を尋ねるのか、理解に苦しむフェイトだったが、

「フェイト。フェイト・テスタロッサ」

「あの、私は……」

これ以上は必要ない。

はっきりとした拒絶の態度でフェイトは地面を蹴って空に飛び上がった。

「バイバーイ」

それを追うアルフは、最後にニヤリと笑みを浮かべてフェイトと共に消え去った。

「……」「……」

残されたなのは、フェレット形態のユーノ。そして……

「え?え?あれ??」

取り残されたアスカだった。

状況の急展開についていけず、置いてきぼりを喰らってしまったのだ。

「「……???」」

なのはとユーノが”この人、いったい何なんだろう?”と言うような目でアスカを見ている。

「え、えーと……」

ダラダラと汗をかいて、アスカを二人に背を向けた。

「だからオレはまだ上手く飛べないんだってばさーーーー!!!」

ズダダダダ!

けたたましく足音を響かせ、アスカは駆け足でその場から逃げ出した。

ポツンと残されるなのはとユーノ。

「……あの男の人、何しにきたんだろう?」

なのはの呟きに、

「さ、さあ?」

としか答えようのないユーノであった。

そして……

「ひどいやひどいや。置いてきぼりにするなんて」

「ご、ごめんね、ナナシ。わざとじゃないんだよ?」

「まったく
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