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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六十話  衝突する魔導師
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つくから」

フェイトに向けられた声は、なのは達に向けていたのとは違い優しい声だった。

「うん。ムチャしないでね」

「OK!」

月を背に飛び上がったアルフは、なのはに襲いかかる!

それを許すまじと、肩に乗っていたフェレットが地面に飛び降り、襲いかかるアルフの爪をバリアで防いだ。

アルフとフェレットの魔力が衝突し合う。

(あのフェレット、すげぇな。見かけによらず、強力な使い魔だな)

アルフの攻撃を受け止めたバリアをみて、アスカはそう思った。

「なのは、あの子をお願い!」

どうやら、フェレットはアルフを引きつけるつもりのようだ。

「させるとでも……思っているの!」

アルフはバリアを破壊しようと爪を立てる。

「させて見せるさ!」

激しく両者の魔力が弾ける中、フェレットとアルフの真下に魔法陣が描かれた。

「移動魔法?マズイッ!」「フンッ!」

緑色の魔力光が迸り、オオカミとフェレットはその場から忽然と消えた。

「え?えぇ??」

何が起きたのか理解できないなのはは、キョロキョロと辺りを見回す。

「結界を張ってからの強制転移魔法です。この場所から別の場所に移動しただけですから、心配はいりませんよ」

戸惑っているなのはに、アスカはそう説明した。

(この反応……やっぱりまだ魔法に慣れてない。魔法に目覚めて、そんなに時間は経ってないな)

魔法に目覚めてから、時を置かずして戦った。

以前、シグナムから聞いた言葉がアスカの耳に蘇った。

アスカは、この先に待ち受ける少女の過酷な運命を知っている。そして、それを教える事ができない事実に歯噛みした。

「いい使い魔を持っている」

それまで黙っていたフェイトが口を開く。なのはがフェイトを見た。

「ユーノ君は使い魔ってヤツじゃないよ。私の大切な友達!」

「ファッ?!」

それを聞いたアスカは変な声を出してしまった。緊迫のシーンが台無しになる。

「ナ、ナナシ?」

「いえ!何でもありません!ただのシャックリです!」

慌てて口を押さえるアスカ。

(あのフェレットがユーノ先生?どういう事だ!?!?)

混乱しかけているアスカに、ラピッドガーディアンが話しかけた。

『スクライア一族には、深刻なダメージを受けた場合、一時的に小動物に変身して回復を早めると言う裏技あるとデータにあります。恐らく、事故で負った傷を癒す為にあの姿になったのではないでしょうか?』

『その事故って、もしかして……』

『ジュエルシード、でしょう』

(まったく……この世代の魔導師は何でこうムチャをしたがるかな!)

なのはにしてもフェイトにしてもユーノにしても、まだ
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