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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六十話  衝突する魔導師
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を見て、アスカはため息をつく。

(分かっていたよ……でもさ、どうすりゃいいんだよ)

次にどう動けばいいのか決めかねているアスカは、戸惑っているなのはを見ている事しかできない。

「ア〜ラ、アラアラアラアラ」

なのはを挑発するように、アルフはワザとらしく声を上げた。

「ナナシに邪魔されなければ、ちゃんと優しく警告できたのにねぇ」

その言葉に、なのははアルフが昼間見た女性だと気づく。

「あ……あなたは!」「あの時の!」

なのはとフェレットが同時に驚きの声を上げた。

「フフ……大人しく帰れば良し。さもないと、ガブッと……」

言い掛けたアルフを遮るなのはとフェレット」

「「酔っぱらいの人!!」」

ズテッ!

大きくコケるアルフ。

「ホラッ!間違って覚えちゃっただろ!ナナシ!」

アルフはすぐに起きあがってアスカに詰め寄った。

「べ〜つにいいじゃないですかー。昼間っから子供に絡むなんて、酔っぱらいと変わらないですよ〜」

ジト目でアルフを見ながら、アスカは間の抜けた声で言い返す。

「アルフ……」

「ち、違うよ!アタシはお酒なんか飲まないから!」

主の視線にアルフは慌てて首を振る。

このショートコントを、なのはとフェレットがポカーンとして見ている。

何とも言えない微妙な空気。

(よし。いい感じで空気が緩んだ。あとは帰るのを促せば)

なのはとの接触を避けようと画策するアスカ。

「今日の所は引き上げましょう。これ以上の長居は無用です」

アスカは一歩下がり、退却の姿勢を見せる。が、

「待って!そのジュエルシードは危険な物なんだ!それをどうするつもりだ!」

フェレットの強い声にアスカの足が止まる。

(どこかで聞いた事のある声??)

どこでだ?と考えているアスカを余所に、アルフがなのは達と対峙する。

「さあね、答える理由が見当たらないね。この際だから忠告しておくよ。よい子は帰って寝てな。さもないと……ガブッと行くよ!」

次の瞬間、アルフの身体は大きく膨張し、体毛が流れ出て全身を覆う。

「アルフさん!?何を!」

アスカが止める間もなくアルフはビーストモードになり、狼の姿をなのはに晒した。

「やっぱり……あいつ、あの子の使い魔だ!」

フェレットが確信して叫ぶ。

「使い魔?」

なのはには、それが何なのか分からないようだ。

「そうさ。アタシはこの子に作ってもらった魔法生命。制作者の魔力で生きる代わり、命と能力の全てをかけて護ってあげるんだ」

覚悟を決めているアルフの言葉に、なのはは飲み込まれたように動けなくなる。

「ナナシを連れて先に帰ってて。すぐに追い
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