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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六十話  衝突する魔導師
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とはあったが、その寂しげな表情は見た事がなかった。

(なんで、そんなに寂しそうな目をするんだろう……)

今のフェイトには、彼がなぜそのような目をするのかが分からなかった。

「うっは〜!凄いね、こりゃ。これがロストロギアのパワーってやつ?」

アルフの声でフェイトが我に返る。

「ずいぶん不完全で不安定な状態だけどね」

水中から光を放つ青い宝石にフェイトは目をやる。

「アンタのお母さんは、何であんな物を欲しがるんだろうね」

アスカが側にいるにも関わらず口を滑らせるアルフだが、彼女はそれに気づいてないようだ。

(お母さん?プレシア・テスタロッサの事か……プレシアがジュエルシードを必要としている?)

耳に入ってきた情報をすぐに頭に入れて思考するアスカ。

(ロストロギアを一つと言うのなら分かるけど、複数必要としているだと?何を企んでいるんだ、プレシア・テスタロッサ)

情報が少なすぎるので、まだ答えは出せない。ただ、フェイトがプレシアの命を受けてジュエルシードを集めていると言う事は分かった。

「さあ。分からないけど、理由は関係ないよ。母さんが欲しがってるんだから手に入れないと」

フェイトは右手をゆっくりと前に突き出した。

「バルディッシュ、起きて」

《Yes Sir》

フェイトの命令で、待機状態のバルディッシュが天高く舞い上がる。

そして、一本の杖になり彼女の手に収まった。

《シーリングモード、セットアップ》

稲妻のような魔力を放ち、バルディッシュは封印形態になる。

「封印するよ。アルフ、サポートして」

「へいへい」

フェイトとアルフがジュエルシードに向かった時、別方面からの強力な魔力をアスカは感じた。

「この魔力……いよいよか!」

アスカは迫りくる魔力を知っている。それは……

(高町隊長!)

気づいた時には叫んでいた。

「フェイトさん、急いで!」

アスカの言葉の意味にフェイトは気づいた。

(またあの子が来る)

それを察したフェイトの目が鋭くなる。

「ジュエルシード、封印!」

激しく魔力が放電し、周囲に突風が吹き荒れる。

だが、それもすぐに収まり、封印されたジュエルシードがフェイトの手に握られた。

「二つ目……!!」

大きな魔力反応の接近を感じ、フェイト、アルフ、そしてアスカがそちらに目を向ける。

足音と共に、フェイトと同じ年頃の少女が現れた。

白いバリアジャケットにミッド式高性能デバイス。肩には使い魔らしきフェレットを乗せた少女、高町なのはがそこにいた。

急いで来たのだろう、息を切らしてフェイトを見る

(来ちまったか……)

少女
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