第二十話 ゴールデンウィークの予定その十
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「北朝鮮については」
「どういった国か」
「言うまでもないです」
それこそというのだ。
「本当に」
「ですがそうした人達は」
「北朝鮮とですか」
「関りがあってしかも」
さらにというのだ。
「支持しています」
「あんな国をですか」
「世の中そんな人もいるのです」
「おかしな人ですか」
「おかしいからそうしたことを言い」
経済侵略だの日本のアジア再侵略だの根拠となると甚だ不明な極端な主観に基く発言を行うというのだ。
「そしておかしな行動もです」
「するんですね」
「そうなのです」
「おかしいからですか」
「おかしいことはおかしいとです」
速水はこうも言った。
「はっきりわかることもです」
「大事なんですね」
「はい、テロを起こして」
速水は今度はこう言った。
「テロを起こした人達が権力なりに反対しているから」
「だからですか」
「いいとはなりませんね、大勢の人が死ねば」
「殺人ですよね」
「もうどれだけ大義を掲げていても」
それでもとだ、咲に答えた。
「無実の無関係の人達を巻き添えにする」
「もうその時点で、ですね」
「テロであり」
「犯罪ですよね」
「許されない」
そうしたというのだ。
「そうなります、権力に反対していても」
「間違っていますね」
「それをいいと言う人もですね」
「おかしいって言いますか」
咲は眉を顰めさせて答えた。
「あの、人殺されていますよね」
「はい、何の関係もない無実の人が」
「テロで」
「そんなことをする人達でも権力に反対しているとですか」
「いいと言う人がいます」
「人殺してもですか」
徐々に信じられないという顔になって述べた。
「いいんですね」
「その通りです」
「殺された人の命や心、人生や遺族の人達の悲しみは」
「一切考慮していないから言えます」
「遺族の人の前に突き出したら殺されても文句言えないですね」
その様なことを言う、言える輩はとだ。咲は心から思った。
「というか人への思いやりとかない人ですね」
「そうですね」
「それで法律への知識も」
「はい、興味もありません」
「そんな人生きていても」
それこそと言うのだった。
「それこそ」
「意味がないですね」
「無関係な人が殺されてもいいとか」
権力に反対するからいいと言う輩はというのだ。
「その人の人生や苦しさも痛みも」
「理解せずしようともしません」
「理不尽に殺されても」
「そして遺族の人達の悲しみも」
「全くです」
「人間として生きている意味ないですね」
またしても心から言った。
「そうですと」
「私もそう思います、最早」
「思いやりが全くないんですね」
「そうです、そして」
そのうえでと
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