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衝撃だった。
「返済金を早く終わらせなきゃな でも、あと2年で全て終わる 社長も、回復して、今じゃぁ店の手伝いを出来るまでになったし、そうしたら、新しい店を出す予定だ」と、時計を気にしながら、松永さんは続けた
「お願いというのは、これからなんだ 今、順調になっているんだ お嬢さんは、あの時、自分の生活を全て切り離さなきゃって覚悟したんだと思う 少し、混乱していただろうが だから、突然、君達から離れたんだ 君達に余計な迷惑を掛けたくなかったんだよ 悩んだと思うよ 後で、後悔もしていたみたいだ でも自分で何とかしようと決心したんだ 今でも、君達のことは、それとなく気にしているよ でもな 僕の考えでは、おそらくだろうけど、返済金終わったら、お嬢さんから連絡すると思う だから、お嬢さんのその時の決意を尊重して、今は、そっとしておいてくれないだろうか 君なら、わかるだろう?」
「お話は、わかりました」
「それにな 言っちゃぁ悪いが、君は、まだ学生だ お嬢さんの面倒を見られないだろう 生活の基盤ができたら、迎えにきてもらえれば・・ その時まで、僕が、責任もって、お嬢さんを守る」
「おっしゃるとおりです 確かに、まだ、学生です 今は、我慢します でも、彼女への想いは変わりません」
「そのことは、それとなく、お嬢さんに伝わるようにするよ それと、姿だけでも見たいんだったら、4時05分の電車に乗るはずだ 急げば、間に合う ただし、遠くからな きれいになっているよ」
「有難うございます 感謝いたします これからも、よろしく 美鈴のこと」と、言って、僕は、駅に急いだ。
走ったので、汗だくだった。遠くからって、隠れるとこも無いので、コンビニに入って、駅の方を見ていた。来た、美鈴だ。赤いTシャツにサスペンダーのストレートパンツ、黒くてツヤツヤした長い髪の毛の一部を編んで耳の前に持ってきている。あのころに比べるとずーと、大人びて見えた。目元もくっきりして、濃いめの化粧だが、きれいだ。輝いているように思えて、初めて見る美鈴だ。でも、確かに美鈴だった。編み上げのバックから、定期のようなものを出して、改札に消えて行った。でも、左手には、リストバンドをしているのが確かに見えて、僕も、手首のミサンガを握っていた。
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