第六幕その一
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第六幕 ふわりの楽しい再会
先生は動物の皆と一緒にふわりの今のお家に来ました、そしてご主人とお話しました。
「そういうことで」
「ええ、じゃあ俺も一緒に行きます」
ご主人は先生に笑顔で応えました。
「そうします」
「そうしてくれますか」
「車必要ですよね」
それでというのです。
「ですから」
「それで、ですね」
「乗って下さい。ただ先生と一緒の動物達は」
「キャンピングカーを用意出来ますので」
皆が入ることの出来る車をというのです。
「友達の王子が貸してくれます」
「ああ、そうなんですか」
「キャンピングカーの運転出来ますよね」
「ええ、そうした免許も持っています」
「そうですか。それじゃあ」
「お願い出来ますか」
「任せて下さい」
「パパ、何処に行くの?」
先生達のお話をケージの中で聞いたふわりはご主人に尋ねました。
「一体」
「ああ、ふわりも気にしてますね」
ご主人はふわりの言葉はわかりません、ですがお話を聞いて気にしていることはわかるので先生にふわりに顔を向けつつ言いました。
「どうも」
「そうですね、ふわりには僕から話します」
「そうしてくれますか」
「はい、何処に行くか」
「俺も一緒ってことをですか」
「そうします」
先生は実際にふわりに彼女が昔いたペットショップそしてふわりを産んだ両親とその飼い主のところに行くことをお話しました。
するとです、ふわりはこう言いました。
「ペットショップの優しい店長さんのことはよく覚えているけれど」
「それでもだね」
「私産まれてすぐは覚えていないの」
「何時から覚えているかな」
「何か優しい犬に囲まれて」
そうしてというのです。
「優しい人達に笑顔を向けられてね。そのお家を出て」
「そうしてだね」
「オークションとかで色々言われてペットショップに入って」
「それからだね」
「そこからはよく覚えているの」
そうだというのです。
「けれどそれまではね」
「そうなんだね、けれどそのよく覚えていないね」
「場所に行くのね」
「そうしていいかな」
「パパがずっと一緒ならいいわ」
これがふわりの返事でした。
「だってパパは絶対に私に悪いことしないから」
「そのこともわかったね」
「ええ、よくね」
実際にというのです。
「一緒にいてわかったわ」
「そう、今の君のお父さんは絶対に君に悪いことをしないよ」
先生はふわりに笑顔でお話しました。
「だから心の底から信じていいよ」
「それじゃあね」
「そしてね」
先生はさらに言いました。
「そのお父さんと一緒にね」
「これからなのね」
「君の想いでの場所に行こうね。そこで君のこともお話するから」
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