暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
無双龍
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
グレッダーは、ウィザードと並び立つ。

『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』
「ドラグレッダー……行くよ!」
『フレイム プリーズ』

 ウィザードは息巻いて、サファイアの指輪をルビーと入れ替える。ドラグレッダーと同じく、火のエレメントを持つ魔法陣が、水のウィザードを火に書き換えていく。

「そんな中途半端な姿で、一体何をする気だい?」
「決まってるだろ……紗夜さんを助けるんだよ!」

 結局何がドラグレッダーの心を変えたのかは分からない。
 だが、その代償が何であろうと___例え命だったとしてもかまわない。
 今だけは協力してくれるなら。
 ドラグレッダーは、その長い胴体を駆使して、トレギアへ攻撃しようとする。

「小賢しい!」

 トレギアは爪で空間を引き裂き、その衝撃波でドラグレッダーを攻撃する。胴体から火花を散らしながらも、ドラグレッダーは再び宙へ躍り出て、トレギアへ挑む。
 しかも今度は、ウィザードもいる。
 対となるウィザーソードガンが、トレギアへ牙をむく。

「だが、君では私には遠く及ばない。自分でも分かっているんじゃないのか?」
「どうかな? まだ分からないよ!」
『ルパッチマジックタッチ ゴー』

 ウィザードライバーを待機状態にし、さらに魔法を発動。

『ビッグ プリーズ』

 会場の地面を払いのけるように、ウィザードの手が那ぐ。
 当然トレギアは上空へ避けるが、そこにはドラグレッダーが待ち受けていた。
 咆哮とともに頭突きをするドラグレッダー。だが、大したダメージもなく、トレギアは電撃で炎の龍を迎え撃つ。
 だが。

『ディフェンド プリーズ』

 炎の龍の前に、火でできた壁が現れる。
 ドラグレッダーを守り、また壁を突き抜けたドラグレッダーへ炎の力を追加する。

「何!?」

 トレギアが驚く間もなく、ドラグレッダーの肉体がトレギアへ激突した。
 さすがのトレギアも、ミラーモンスター屈指の強さを誇るドラグレッダーには無傷ではいられない。
 一瞬の機動力の低下。そして、それこそがウィザードが狙っていたものだった。

「ドラグレッダー! トレギアの動きを止めてくれ!」
「_________!」

 ウィザードの合図とともに、ドラグレッダーが動く。
 伸縮の魔法を受けているドラグレッダーの胴体は、普段以上に長く、そしてしなやか。
 トレギアの体を拘束し、動けなくする。

「何!?」

 そして、この状況こそが、ウィザードが待ち望んでいたもの。
 わずかに拘束されていないトレギアの右手を掴み、中指に切り札の指輪を嵌め込む。

「何を……?」

 トレギアが疑問を抱くよりも先に、ウィザードはトレギアの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ