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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
大荒れの予感
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ることに。
「監督?」
「いや……あとで言うわ」
打席に向かう彼女に余計なことを言いたくない。しかし、一番嫌なのは彼女が塁に出て、そのまま残塁してしまうこと。そうなれば肩を作る暇がないため、もう一度優愛をマウンドに上げる選択を強いられるのだ。
「葉月!!」
「はい?」
相変わらずのマイペースな様子で準備をしている葉月を呼び寄せる。彼女はいまだにはめれていないバッティング手袋をゆっくりとはめながら、彼の元へと向かう。
「明里が塁に出たらお前でホームまで返せ。凡退してたら粘って時間稼ぎしろ」
「了解で〜す」
本当にわかっているのかと思ってしまうような間の抜けた返事にイラっとしてしまう。しかし、それを必死に抑え込み、彼女を送り出す。
(あぁ……マジこの二年生軍団なんとかならねぇかな……)
チームの主力であるにも関わらず、そんな感じが全くしない選手たちにタメ息が止まらない。しかし、結果を残しているだけに、なんとも言えないことが彼のストレスを加速させていた。
(あ〜あ……朝起きたら全員大谷になってねぇかなぁ……)
どこかのプロ野球のコーチのようなことを思いながら、試合の様子を見守る。その先頭打者の明里がポップフライを上げた瞬間、内心ラッキーと思ってしまった自分に、余計嫌気が差していたのは言うまでもなかった。
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